October 08, 2019

【BLOGNOYOHAKU】最近気になる四天王寺

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四天王寺が気になる理由...話は長くなるが、、、


私が生まれた病院は東成区の今里だったようだが育ったのは東大阪市(当時は布施市)で、中河内と呼ばれる地域である。高校は八尾高校なのでこちらも中河内。本人たちは特にそんな意識はないが、同じ大阪人からもガラの悪い地域と思われているようである。唯一「河内」で褒めてくださったのが中沢新一さん。『河内生まれ!? 君、それは素晴らしい!』と言って下さった。スタンダードブックストアで開催した『大阪アースダイバー』刊行記念イベントでお会いした時なのでもう7年前になる。

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古代大阪は生駒山麓の河内と南河内の丘陵、そして上町台地に人が住んでいたらしい。

『大阪アースダイバー』を読むと大阪には二つの軸があると書いてある。

難波宮から南へ向かう南北軸のアポロン軸。これは王の生命力の表現。

もう一つは生駒山が発する磁力に導かれる東西軸のディオニュソス軸。こちらは生と死の円環思想。生駒山麓にある権力者の墓は比較的生活の場に近く派手なつくりではない。

世界遺産になった仁徳陵はじめ堺の巨大な百舌鳥古墳群は王の生命力、権力を誇示しておりアポロン軸上につくられたもので威容を誇る。同じ世界遺産の古市古墳群もその規模からすると本来はアポロン軸上にあるべきなのになぜか東に軸が大きく曲げられ南河内の丘陵に位置する。これは生駒山から発している別の死の思想が影響していると考えなければ理解できないという。

生駒山麓(河内)が都市や国家以前の人類に普遍的な思考に根ざす「野生の文化」の根拠地であり続けたことで、ディオニュソス軸は今も大阪人の心に生き続けている。

二つの軸については中沢さんのイベントにゲスト出演してくださった新之助さんのブログ参照 → こちら

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河内で櫓の上から朗々と歌い上げられた河内音頭に「俊徳丸」があると『大阪アースダイバー』に書かれている(私は河内音頭は詳しくないが)。八尾で生まれた俊徳丸が紆余曲折を経てハッピーエンドを迎えるのが四天王寺。
そして四天王寺は河内に縁のあった物部氏の霊を鎮魂するために聖徳太子が建立された寺とされる。私が現在住んでいる富田林市のお隣太子町にはその名の通り聖徳太子の墓がある。
何の縁だろう?

これまで四天王寺周辺は車ではよく通っていたが阿部野橋駅や天王寺駅からは微妙な距離なのであまり訪れたことはなかった。なぜか急に気になり出し、パワーを感じるようになった。
『大阪アースダイバー』で中沢新一は四天王寺のある場所でアポロン軸とディオニュソス軸が一つに結びついていると言っている。それがパワーを感じる所以かもしれない。

さらに、
四天王寺は最初玉造辺りにあったらしい。

私の両親は玉造に住んでいた。環状線を挟んで父は東成区、母は旧東区。
考えれば考えれるほど気になる四天王寺である。

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当日の獲物2点。


四天王寺周辺には「てんしば」もあり、茶臼山古墳もあり、新旧問わずいいお店もあるので、みなさんもお出かけになってはいかが?
あっ、南河内にも!

そして、『大阪アースダイバー』オススメです!
ぜひご一読を!

スタンダードブックストア代表
中川和彦


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※『大阪アースダイバー』はありません m(__)m

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