December 10, 2018
【BLOGNOYOHAKU】ほんやのポンチョの特大パネルと〜〜ちゃ〜〜く!
にしのあきひろ『ほんやのポンチョ』が刊行され、特大のパネルが届いた。ホンマにデカい!
以前知人が西野さんに『ほんやのポンチョってスタンダードブックストアの中川さんに似てますね』とネット上で言ったら、『あれはリアルに中川さんですよ』って返答していたようだったので、先日西野さんに僕が本当にモデルかどうか聞いてみたら、やっぱりそうだということだった。勿論悪い気はしないけど、結構キツイなというのが正直なところだ。
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ほんやのポンチョは、力持ちだけど不器用で、商売が苦手。正に僕のことだ。結構当たっているし、それはそれで別にどうってことない。それにしても商売が苦手って、当たってる!
問題はポンチョの販売手法だ。しるし書店として繁盛しているということ。しるし書店とは何ぞや?という方はまずこの絵本を読んで欲しいが、問題なのはしるし書店という業態がいいとか悪いとかではなくて、新しい売り方をしているということ。本屋にはもっと他にやり方があるでしょっ!という提案がされていることだ。もっと言えばぼくがモデルということは、『中川さん、もっと考えて商売してくださいね!何をもたもたしてるんですか!』ということを突き付けられているということだ。
西野さんとは『ジップ&キャンディ― ロボットたちのクリスマス』(これからの季節にピッタリの本ですよ!サイン本はスタンダードブックストアで!オリジナルポストカード付!)刊行記念のサイン会をスタンダードブックストア心斎橋で開催して初めて出会った。8年前になる。
イベントも無事終了し、幻冬舎の営業、当店スタッフと打ち上げしていると、西野さんから僕の携帯に連絡があり、編集の袖山さん含め合流することになった。そこで彼に言われた言葉が今でも耳に残っている。『中川さん、スタンダードブックストアってめちゃくちゃ面白い店ですね。でも一部のマニアックなファンだけじゃなく、もっと幅広く大勢の人にウケる店にした方がいいですよね!』
僕はどちらかと言うとマニアック寄りの店を志向していたような気がするので、折につけこの言葉が蘇ってくる。もしかすると『ほんやのポンチョ』でこのメッセージを改めて突き付けられることは8年前から運命づけられていたのかもしれない。
ご存知のように本屋を取り巻く環境はとても厳しい。だが、厳しいのは本屋だけではない。昔スパーマーケットが出来たときには八百屋は黒船が来たと思ったことだろう。コンビニエンスストアが出来て慌てふためいた業態は数限りなくある。しかし新しい波を止めることはできない。それがある前提で自分の商売を考えなければいけないし、もっと言うとそれを利用することをも考えていかねばならない。
もう随分前からずっと感じていたことがある。出版業界には遊び場はいくらでもあるはずなのに、例えば眺めのいいところもあれば、走り回れる場所もあり、大声を出せるところもあるのに、なぜか同じところでばっかり遊んでいる気がする。広い運動場で何でもできるはずなのに、トラックをみんなで同じ方向に向かってちんたら走っていたり、隅っこにある砂場でネチネチ遊んでるような感じ。まるで自ら結界をつくりそこから出られないように縛られているかのようだ。西野さんは著者の立場として、もっと痛切に感じているのだろうな。
そんなわけで個人Twitter(@raybancaravan)の名前に『ほんやのポンチョのモデルです。西野さんに確認済。』を付加した。うれしがりで、目立ちたがりで、めでたい奴だとお思いかもしれないが、僕はそこに自分の想いを込めているつもりだ。本屋ってこうだよねとか、昔はこうだったとか言ってる暇はない。もう後戻りはできない。些か錆びついてきたスタンダードブックストアという乗り物をオーバーホールするか、フルモデルチェンジし、もう一度チャレンジングなフォーマットに仕立て上げなければならない。別に奇をてらったものをやるつもりではなく、クリエイティブなことをやりたいだけだ。
ああ、僕は大きな学びの時を迎えてるのだなあ。
今は、誰にとってもそんなときであるはずだ。
この前で記念写真撮ってくださいね!
西野さんが来週くらいにご来店予定で、店頭で残りの本にも全てサインしてくださるそうです。
乞うご期待!
こちらでもかなり太って描かれている、、、
お買い上げの方にポンチョのモデルということで、西野さんに描いていただいた僕のポストカードをプレゼントいたします。もう少し待っていただくと、ほんやのポンチョオリジナルポストカードもプレゼントします。鋭意作成中!
スタンダーダードブックストア代表 中川和彦