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実はこのたび初めて『シティ・ライツ』、そして大橋裕之さんの作品を読みました。

すでにご存知の方やファンの方にとっては「今さらか！」という感じだと思いますが、お許しください。




『シティライツ』、一言で言えばとにかくおもしろい！
でもそれは、単純にワハハハと笑えるという意味でのおもしろさだけではない。







『シティライツ』に出てくる登場人物は皆、普通の人ばかり。ただ少し変わっている。
スパイが苦手なスパイ学校の先生、超能力は使えない超能力研究部の女子たち…
話の内容も、恋愛ものだったり、ＳＦ調だったり、学園ものだったり…。
悩みがあったり、小さな望みや楽しみがあったりする、しかしちょっと変わっている。
そこに少し不思議なことが起こる。
次第におかしな展開になっていく、おかしい、だいぶおかしい、けれど、そこにある感情は普通の感情で、だからわかる。
この不思議な話はどうなるんだ、どうなるんだ、と気になって読み進めてしまう。
そして予想外の結末が待っている…そこにあるのは静かな余韻だったり、希望だったり、笑いだったり…。

なんと説明して良いのかわからない、でもクセになるおもしろさ。

『シティライツ　完全版』上巻巻末の岡村靖幸氏のコメントはまさにそのとおりである。



「ミュージシャン・岡村靖幸は『シティ・ライツ』のファンである。だが、いったいなぜ自分がこの漫画を好きなのか、自分でもよくわからずにいた。わからないのにまた読み直してしまう。ストーリーもオチも知っているのに読み直してしまう。これはどういうことだろう。」
（『シティライツ　完全版』上巻　p.304）

ちなみにこの上巻巻末の大橋裕之氏と岡村靖幸氏の対談、しっかりと『シティ・ライツ』のおもしろさの秘密に迫る対談になっていて、ミュージシャン的観点から大橋裕之という漫画家の魅力を表現していてとてもおもしろい。ので、ぜひ最後までご注目ください。

続いて、『シティ・ライツ　完全版』下巻巻末の又吉直樹氏の解説より。


「…シティライツに描かれた日々や、その瞬間は、簡単に名前を付けて把握できるような感情ではない。本来ならば、それぞれの個人の記憶の片隅にだけあって、世の中に表明されることがなかったはずの声や感覚。それらが丁寧に描かれていて、よくぞこの瞬間を書いてくれたという喜びさえ感じることができる。」
（『シティライツ　完全版』下巻　p.309）

この又吉氏の解説、ページにすると4Pほどの長さなのだけど、そのなかなかうまく言葉にできない「シティライツ」の魅力を見事に表現してくれていて、こちらこそ「よくぞ書いてくれた！」という気持ちになる。ぜひ読んでみてほしい。

当たり前だけど、人間関係も仕事も学校も、思い通りにいくことばかりではないし、泣けも笑えもしないけれど言葉にもできないような気持ちが少しずつ溜まってきてしまうのもどうしようもない。
そんな時に、『シティライツ』という本がそばにあることが、大げさかもしれないが生きていくうえで小さな光になると思う。

もちろん、ピンとくる人こない人はあると思うけれど、このうまく言葉で表現できない魅力を持った本を、ぜひ読んでみてほしい。

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そして、そんな大橋裕之さんの『シティライツ　完全版』発売を記念してサイン会を開催致します！



日時：2018年5月6日(日) 14時〜
対象本：『シティライツ　完全版　上・下巻』（カンゼン）
参加条件：当店にて 『シティライツ　完全版　上・下巻』のコミックをお買い上げの方に整理券をお渡しいたします。（上巻・下巻どちらかのみでもご参加可能です）
予約方法：
1. お電話（06-6484-2239）
2. ご来店（スタンダードブックストア心斎橋BFレジカウンターへお越しください）
3. メール
以下のフォームをコピーして記入いただくか、
メール本文に【予約イベント名】【お名前】【電話番号】を
入力して、info@standardbookstore.comへお送り下さい。
担当者が確認後折り返し、ご予約通知メールをお送りいたします。
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【予約】イベント　2018年5/6(日) 大橋裕之サイン会
【お名前】
【冊数】
【電話番号】
※時間帯はお選びいただけません。ご予約順にご案内いたしますので、返信メールをお待ちください。（担当者不在の場合、返信には2日以上かかる場合がございます。）
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ご参加のお客様には、サイン会限定缶バッジをプレゼントいたします！



好きな作品やキャラクターのお話など、ぜひ気になることを直接お話ししてみてください！
ちなみに私は超能力部の女の子たちが好きです。
（似顔絵も描いてくださるかも？！）
ぜひお気軽にご参加くださいー！


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【プロフィール】
大橋裕之（おおはし　ひろゆき）
漫画家。昭和55年生まれ。愛知県蒲郡市出身。2005年から『謎漫画作品集』、『音楽』、『週刊オオハシ』全10巻(2006年〜)などの自費出版漫画で本格的な活動を開始。現在、『TV Bros.』(東京ニュース通信社)、『EYESCREAM』(音楽と人)、『CDジャーナル』(音楽出版社)、WEBマガジン『トーチweb』などで連載中。単行本『シティライツ』全3巻(講談社)、『音楽と漫画』(太田出版)、『夏の手』(幻冬舎)、『遠浅の部屋』『ザ・サッカー』(カンゼン)、『太郎は水になりたかった』1〜2巻(リイド社)、『ゾッキA』『ゾッキB』（ともにカンゼン）『大橋裕之の1P』（スペースシャワーネットワーク）発売中。

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