January 22, 2018

【ZAKKA】焼締の器 ー 田宮亜紀

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昨年末から田宮亜紀さんの器を展開しています。
(一部の商品は売れてしまいました)
年末のブログにも書いたように僕は田宮さんとは30年近くのお付き合いとなりました。
釉薬を使う場合も、素焼きしたものを釉薬に漬けるのではなく刷毛で釉薬を塗り、焼締のよさを残します。
焼締一筋の彼女の作品をぜひご覧ください。

スタンダードブックストア代表 中川和彦


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【田宮さんより】
9年会社勤めをした後、陶の仕事に転身。
もともと器が好きで、集めているうちに自分で作りたくなり、勤めながら趣味で始めました。
仕事が忙しかったこともあり、たまにしか出来ず、また全然上達もしなかったのですが、もっと本腰を入れて携わりたくなり、ヘタにもかかわらず転身することに。
が、決心して退社したにもかかわらず気持ちは揺れ、すぐに再就職してしまう軟弱さです。
でも再度勤めたことにより気持ちが固まり、その会社を3ヶ月で退社、本格的に陶の世界に。
作品が好きだった焼締作家の方が益子で仕事していたこともあり、益子に移住しその方を手伝いながら勉強、ガス窯を設置し、とにかく作る日々がスタート。
陶器市に出店したら、ギャラリーの方との縁ができ初個展と仕事が回り始めました。
その後、どうしても薪窯をやりたく、
益子の家もその土地が売れるまでの条件で安く借りてたため、あちこち探し、ようやく窯を設置できる今の静岡の山間部に移住し薪窯を築窯。
土の肌が好きで焼締をメインに、ガス窯と、薪窯で製作しています。
23年目となりましたが、試行錯誤の日々でやればやるほど奥が深いと実感しています。
今年もどんどん作ります!

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静岡市内とは思えない自然豊なところです。

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【焼締】
釉薬などをかけず土そのものを焼き締めたもの。
手に取るほどにしっとりとし、深い肌に変化していき、その過程を愉しめます。
特にお酒を入れると艶っぽくなり、酒器はことのほか愉しめます。
釉薬で覆われていないため、器自体が呼吸します。そのため保冷保温効果があります。夏は器を冷やしてからビールなどを注ぐといつまでも冷たく、冬は、熱いものが冷めにくくいつまでも温かいのです。
また水差しなどに水を入れておくと、水がまろやかになり、花を挿すといつまでも水が清々とし花持ちがとても良いです。
焼締の器は、長く付き合えるものだと思います。

今回お送りしたものは、
炭化〜(黒っぽいタイプ)は、ガス窯炭化焼成
緑釉、白〜もガス窯焼成。釉を刷毛で施し、土の部分を残しているところにこだわっています。
白の筒片口、ぐい呑全ては、薪窯焼成です。

【ガス窯】
ガスで焼成する窯。
私の場合、じっくりと焼き締めるため30時間ほど焼成します。
最後に薪を入れ、炭化焼成にしたり 、還元、酸化など微妙な調整がしやすい窯です。

【薪窯】
薪を使って焼成する窯。
私のは穴窯タイプ(登り窯のように部屋が分かれていない)。
私の場合は、じっくり焼き締めるため、1週間ほどかけて焼成。
薪を燃料にするため、灰がかかったり、灰に埋まったり、火が走ったりで様々な変化で、深い土肌が生まれます。そこが薪の醍醐味です。
薪窯は、大量の薪を用意し、作り、窯詰めと準備にも時間がかかり、ようやく火を入れてからも1週間と、本当に大変ですが、上記のような土肌が生まれ、やりがいのある仕事です。


*以下は器を実際に使用している画像で、今回スタンダードブックストア心斎橋では扱っていないものもございます。

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