February 15, 2017

【EVENT】地に足の着いた小商い             2017/2/22 19:30 東西本屋トーク

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大学を卒業して取次の紹介で僕は東大阪市の本屋に就職した。

僕の本屋稼業のスタートは3Fの学習参考書(学参)売場。
辻山さんと同じジャンルでスタート。

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しかしその後の経歴ではどんどん差がつき、辻山さんは王道を行き、僕はどんどん裏街道へ・・・

なんていうことを言いたいのでない。

学参は毎日毎日新刊が出るようなジャンルではなく、かなり地味。そんな地味なジャンルをコツコツと辻山さんはこなしていったのだろう。僕はといえば毎日同じ作業の繰り返し、退屈で退屈で仕方がなかった。自分自身で作業を仕事に変えることもせず、ストレスを募らせていた。

そんなある日、『この本ありますか?』と高校生から問合せを受けた。彼はエール出版の新書判受験術を開きながらある本を指差した。確か高木書店の『化学』という本だった。聞いたことのない本。メイン取次からは仕入れられそうになかったので、宮井書店(学参に強い取次)に尋ねてみた。取り扱いがあるとのことだったので早速仕入れてみたら、飛ぶように売れた。周辺の本屋には置いていなかったようで、噂を聞いた学生がこぞって買いに来てくれた。初めて仕入したと実感した瞬間で、忘れられない。

書店員の楽しさは何かと問われれば、やはり自分の仕入れた本が売れることだろう。お客様が本を手に取り内容を確認する。買わずに元に戻すのか、それとも・・・。
商品を持ってレジに向かうのを見て心の中でほほ笑む。価値観が通じ合った瞬間。この繰り返ししかないんだろうなあ。

忘れられないと言いながらも僕はちょうど1年で書店員を辞めた。単なる我儘。本屋の息子を預かってくれた書店の専務はとても驚いていた。でも僕は親父が亡くなる前に建築事務所なるところをこの目で確かめたかったのである。どうでもいい話だけど。

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『書店の店頭では、その時代を自由に編集し、提案することができる』という言葉に惹かれて書店員になった辻山さん。学参売場に配属されてもそれを夢見て精進し今がある。ブックスキューブリックの大井さんも同じ。独りよがりにならず、常に自問自答、棚を通じてお客様との対話を繰り返し編集する。

これは本屋に限らない。そう、今回のトークショーは『本屋トーク』と銘打っているけれど、小商いに興味のある方ならどなたでも楽しんでいただけるはず。
僕も進行役しながら彼らから学びたいと思っているので、ぜひ様々なジャンルの方にご参加いただき、懇親会で辻山さん、大井さん以外にも普段接することのない方と会話してはいかが?

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『本屋トーク』辻山良雄(Title)×大井実(ブックスキューブリック)

【出演】※敬称略・順不同
辻山良雄(本屋Title)
大井実(ブックスキューブリック)
中川和彦(スタンダードブックストア)

【日時】2017年2月22日(水)
■ トーク
開場18:45 開演19:30
※終了は21:00頃を予定

■ 懇親会
21:30〜23:00

詳しくは → こちら


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