December 04, 2016
【BOOK】『夫のちんぽが入らない』とごあいさつ【本のうら表紙♯1】
エッセイスト、こだまさんの最新刊『夫のちんぽが入らない』
2017年1月16日発売予定
夫のちんぽが入らない
こだま 著
扶桑社刊
本体価格¥1400
ご予約受付中!
2017年1月16日発売予定
夫のちんぽが入らない
こだま 著
扶桑社刊
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ブログアクセスありがとうございます。
そしてはじめまして。
スタンダードブックストア心斎橋の書籍担当のさとうと申します。
この度、あたらしく【本のうら表紙】をスタートすることになりました。
通常のブログは入荷した商品やフェア情報をお届けしてきたのですが、この【本のうら表紙】はもう少し幅を広げ、スタンダードブックストアの裏側、仕入情報、今どんな棚をつくっているのか、読んだ本の感想など、あまり枠にとらわれず更新する予定です。
スタッフの生の言葉、仕事内容をお届けし、もう少しこのお店を身近に感じてほしい。そんな意図ではじめました。
少しずつですが、更新してゆけたらいいなと思っています。
拙い文章で恐縮ですが、軽いきもちでどうぞお付き合いくださいませ。
さてさっそくですが、本日は来年の1月16日に発売予定の書籍、
『夫のちんぽが入らない』こだまさん著のご紹介です。
そうなんです。まずタイトルに驚いてしまう。
私も出版社の方にゲラ(発売前の試し読み)の取り寄せ連絡をどのようにしたらいいのか迷いました。口に出すのは恥ずかしい。さすがに電話口で『ちんぽ』なんて言えない。
いや大丈夫か、いやいや言えない。
結局FAXで連絡しました。いつもは電話やメールです。
でもほんとは電話口でかっこよく言ってみたかった。「夫のちんぽが入らないについてお聞きしたいことがあるんですが」と。
そんな紆余曲折を経て、ゲラが届きました。
さっそくページをめくってみる。すると気づくのです。
もしかしたら最初で薄々気づいてしまうかもしれない。
これは「そういう話」ではないということに。いえ、紛れもなく「そういう話」なのですがそうじゃないと。
以下は扶桑社の方にもお届けした感想です。
後々扶桑社さまの HP などにも掲載される予定ですので、そちらでもよろしければご覧ください。
タイトルに惑わされないでください。これはとても切実な物語なのです。
もちろん、こだまさんのやさしさゆえのユーモアやおもしろさも文章に入ってきます。
でもこれは、1人の女性が懸命に生きてきたお話です。
『夫のちんぽが入らない』感想
まずタイトルに惑わされる。
なんていったって「夫のちんぽが入らない」なのだから。
入らない?とは?なんだろう?何の罠なんだろう、そのまんまそういう意味なのだろうか。
惑わしと、すこしの好奇心に連れられ、指をめくるページの文字に導かれる。
それは紛れもない「入らない」話だった。
でもそれはちんぽが入らないだけにとどまらず、 なにもかもがうまく「入らない」話だった。
田舎からでてきたわたしは、都会の空気に入れない。
生徒の心の中に入れない。 ちんぽが入らないことによって、夫の心の中にも入れない。
わたしたちが生きていくうえで、何かがうまくはまらないこと、 通じ合えないこと、分かり合えないことは実に多く存在する。 この問題がうまくいけば、この苦しみがうまく消えれば、 しばしばそういう局面に出くわすだろう。
人の不幸はその人自身にしか真の意味ではわからない。
寄り添う事は出来るかもしれないが、その痛みや息苦しさなどは共有できない。 人の心の中には入れないのだから。
全編に、がさがさと、冬の空気の乾いたような、 独特の侘しさが雰囲気として流れている。
けれど、夫が夫となる前の二人の会話や、過ごす日々、 最後に向かう局面で突如そのがさがさが和らぐ瞬間があるのだ。
人と関わる事で、深く傷つき、怯えながらも、 人はやはり、人と関わることで活路を見出して前に進んでゆく。
おにぎりを夫の生徒に握ってあげ、想いを巡らすシーン。 母とも、夫とも通じるなにかを得た事で、がさがさがやわらかい何かになり、 それがこだまさんの言葉に乗り、私の心の中にすんなり入ってきた。
生きていくことのジレンマを深く叩きつける本作は、 今を生きる全ての人に通じる何かがあると、確信している。
他の書店員さんの感想なども気になる方はぜひ扶桑社のHPをご覧ください。
当店には50冊入荷予定です。
すこしでもご興味をお持ちの方はご予約お待ちしております。
電話口、店頭でタイトル言いにくいなという方は「こだまさんの新刊」と言って頂ければ通じるようにしますので、ぜひお気軽にご予約くださいませ!
そしてはじめまして。
スタンダードブックストア心斎橋の書籍担当のさとうと申します。
この度、あたらしく【本のうら表紙】をスタートすることになりました。
通常のブログは入荷した商品やフェア情報をお届けしてきたのですが、この【本のうら表紙】はもう少し幅を広げ、スタンダードブックストアの裏側、仕入情報、今どんな棚をつくっているのか、読んだ本の感想など、あまり枠にとらわれず更新する予定です。
スタッフの生の言葉、仕事内容をお届けし、もう少しこのお店を身近に感じてほしい。そんな意図ではじめました。
少しずつですが、更新してゆけたらいいなと思っています。
拙い文章で恐縮ですが、軽いきもちでどうぞお付き合いくださいませ。
さてさっそくですが、本日は来年の1月16日に発売予定の書籍、
『夫のちんぽが入らない』こだまさん著のご紹介です。
そうなんです。まずタイトルに驚いてしまう。
私も出版社の方にゲラ(発売前の試し読み)の取り寄せ連絡をどのようにしたらいいのか迷いました。口に出すのは恥ずかしい。さすがに電話口で『ちんぽ』なんて言えない。
いや大丈夫か、いやいや言えない。
結局FAXで連絡しました。いつもは電話やメールです。
でもほんとは電話口でかっこよく言ってみたかった。「夫のちんぽが入らないについてお聞きしたいことがあるんですが」と。
そんな紆余曲折を経て、ゲラが届きました。
さっそくページをめくってみる。すると気づくのです。
もしかしたら最初で薄々気づいてしまうかもしれない。
これは「そういう話」ではないということに。いえ、紛れもなく「そういう話」なのですがそうじゃないと。
以下は扶桑社の方にもお届けした感想です。
後々扶桑社さまの HP などにも掲載される予定ですので、そちらでもよろしければご覧ください。
タイトルに惑わされないでください。これはとても切実な物語なのです。
もちろん、こだまさんのやさしさゆえのユーモアやおもしろさも文章に入ってきます。
でもこれは、1人の女性が懸命に生きてきたお話です。
『夫のちんぽが入らない』感想
まずタイトルに惑わされる。
なんていったって「夫のちんぽが入らない」なのだから。
入らない?とは?なんだろう?何の罠なんだろう、そのまんまそういう意味なのだろうか。
惑わしと、すこしの好奇心に連れられ、指をめくるページの文字に導かれる。
それは紛れもない「入らない」話だった。
でもそれはちんぽが入らないだけにとどまらず、 なにもかもがうまく「入らない」話だった。
田舎からでてきたわたしは、都会の空気に入れない。
生徒の心の中に入れない。 ちんぽが入らないことによって、夫の心の中にも入れない。
わたしたちが生きていくうえで、何かがうまくはまらないこと、 通じ合えないこと、分かり合えないことは実に多く存在する。 この問題がうまくいけば、この苦しみがうまく消えれば、 しばしばそういう局面に出くわすだろう。
人の不幸はその人自身にしか真の意味ではわからない。
寄り添う事は出来るかもしれないが、その痛みや息苦しさなどは共有できない。 人の心の中には入れないのだから。
全編に、がさがさと、冬の空気の乾いたような、 独特の侘しさが雰囲気として流れている。
けれど、夫が夫となる前の二人の会話や、過ごす日々、 最後に向かう局面で突如そのがさがさが和らぐ瞬間があるのだ。
人と関わる事で、深く傷つき、怯えながらも、 人はやはり、人と関わることで活路を見出して前に進んでゆく。
おにぎりを夫の生徒に握ってあげ、想いを巡らすシーン。 母とも、夫とも通じるなにかを得た事で、がさがさがやわらかい何かになり、 それがこだまさんの言葉に乗り、私の心の中にすんなり入ってきた。
生きていくことのジレンマを深く叩きつける本作は、 今を生きる全ての人に通じる何かがあると、確信している。
他の書店員さんの感想なども気になる方はぜひ扶桑社のHPをご覧ください。
当店には50冊入荷予定です。
すこしでもご興味をお持ちの方はご予約お待ちしております。
電話口、店頭でタイトル言いにくいなという方は「こだまさんの新刊」と言って頂ければ通じるようにしますので、ぜひお気軽にご予約くださいませ!