May 08, 2016
【BOOK】絶賛発売中!『これからの本屋』 新しい読者を獲得するために
元リーディングスタイルの北田博充さん編著発行の『これからの本屋』が発売になった。本、本屋に対する愛が溢れてる本です。実は私中川も拙文を掲載していただきました(汗)
ぜひ、ご一読を!
速報など最新情報はTwitterで!
通販ご希望の方はこちら。
通販の一部の商品でクレジットカードが
ご利用頂けるようになりました。 ⇒ こちらから
イベントチケット通販はこちら
ぜひ、ご一読を!
通販ご希望の方はこちら。

通販の一部の商品でクレジットカードが
ご利用頂けるようになりました。 ⇒ こちらから
イベントチケット通販はこちら
取次の大阪屋が初めて本格的にカフェを併設した複合書店運営に取り組むと表明したのが2012年だったろうか。2006年からスタンダードブックストアをやっていた僕にいろいろ教えてほしいと依頼があった。什器の形状、寸法や雑貨の仕入先をすべて伝え、カフェのことも一通りお教えし、スタンダードブックストアで手づくりしたスイーツや一次加工したものを配送する手筈も整えた。本については特に必要ないと思っていたが、初期在庫の選書依頼があった。現場にいない僕が選書するわけにはいかない。棚は生きもんだからと固辞した。ではアドバイスだけでもということになり、やってきたのが北田さんだった。僕より圧倒的に読書している彼に何を教えるのかと思っていたが、最初に見せられたレイアウト図はひどいものだった。『こんな店やりたいのじゃないよね?』とやり直してもらったが次のも大して変わっていなかった。今ではみんながわかっているだろうが、彼ができない男なのではない。彼は会社にというか上層部に気兼ねして、もしくは説得する自信がなくて、自分自身が全く納得していない案を提示していた。僕が言えることは、誰も満足していない中途半端な棚を提案するのではなく、自分自身がやりたい棚をつくるべきだということだけだった。やり取りを3〜4回繰り返して、やっと彼らしい棚が提案されてきた。うちのような個人商店ではないので、最初の彼の苦労は測り知れないものだったと思う。
『これからの本屋』はそんな北田さんが実際に店頭に立ってお客様と接したり、様々な企画を実行して感じた『これから本屋はどうあるべきなのか?』を本や本屋の周辺にいる方たちと共有し、まとめた本です。これまであまり本に親しんでこなかった人たちに本の楽しさを知ってもらうには本屋はどうすればいいのか?ということをかなり意識しているところは特に共感します。僕も常々それを感じていますし、この業界はホントにそれを疎かにしてきたのではないでしょうか?
面白い取り組みをされている『いか文庫』の粕川ゆきさんや元『海文堂書店』店長福岡宏泰さん等のインタビューも掲載。
そして、いま話題の本屋『Title』店主辻山良雄さん、久禮書店〈KUREBOOKS〉店主久禮亮太さんのインタビューも見逃せません!
北田さんがスタンダードブックストアのついて書いて下さいました。『余白』『隙間』という言葉を用いて。それらを常に意識している(活かせているかどうかは別として)僕としてはとてもうれしい。ジグソーパズルは実はピッタリはまると面白くない。なかなかウマくはまらないピースがあって、そういうものが街に余白、隙間をつくる。その隙間に入り込んでくる異分子が街に変化を起こすし、コミュニケーションを誘発する。本屋は街の余白であるべきだし、本屋の内側でも余白をつくり、お客様に自由に遊んでいただき、主体的に本を選んでいただく仕掛けをつくるべきである。
北田さんから『空想の本屋』を依頼され、締切を4日ほど過ぎて提出。入稿予定日をも過ぎていて、大変ご迷惑をお掛けした割には。。。という文章。(汗)^^; もちろん校正なしです。
北田さんは『夜明け』をイメージした造本にしたかったとのことで、全てのページの色を変え、小口がグラデーションになっています(僕の写真ではうまく表現できないので、ぜひ店頭でご確認を!)。
印刷は僕も親しくしている藤原印刷。
藤原兄弟のファインプレーです!
先日、重版決定!のお知らせが入りました。
みなさま、まずは一度店頭で手に取ってくださいね!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
『これからの本屋』北田博充/書肆汽水域
¥1,200+税
そして、
『本は人生のおやつです!!』店主坂上さんをゲストにイベントも決定!
【EVENT】6/16 19:30 『これからの本屋』刊行記念 北田博充トークショー
詳しくは → こちら