December 10, 2015
【BLOGNOYOHAKU】地元、空気感、自分を取り戻す、travel3
僕は南河内、富田林に住んでいる。近頃毎朝電車から二上山を見るのが楽しみです。山の姿を見逃すとなんだか落ち着かなくなるので、乗車してすぐは本を読まないように、考え事はしないようにしている。最寄り駅の次か、次の次の駅くらいまでしか見えなくて、ちょっと油断しているとうまく全容を捉えられないから。近くには金剛山や葛城さんといったもっと標高の高い立派な山があるのだが、僕のお気に入りはなぜか二上山。新幹線で富士山が綺麗に見えた時に何かいいことがあると思うけど、そんな感じで毎朝二上山を見ています。
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東大阪に生まれ育ち、元々は南河内の人間じゃないけど、こんな風にどうも地元にあるものがとても気になるようになってきた。国内で他地域にお邪魔した時に出会うその土地を何とか面白くしようと仲間で結束して僕を歓待してくれる連中の地元愛に影響を受けているのかもしれない。そしてその土地にとって異邦人である僕はその土地固有の何か、土地から発せられるエネルギーを身にまとって帰巣し、それを体の中に取り込んだり吐き出したりしながら少しずつ変化しているのかもしれない。
そういう自分の中の変化はもちろん海外を旅しても実感できる。
travel3と称して3年連続でアメリカを旅した。コトバノイエの加藤さん、grafの服部さんとのおっさん3人旅。そもそもは服部さんから『中川さんがやってるスタンダードブックストアの最終目的地を見つけた。』と言われたことがきっかけ。ようよう聞いてみると発信元は加藤さんらしいとわかった。カリフォルニア・BIG SURにあるヘンリーミラーメモリアルライブラリーがその地だったが、いったいどういう場所かほとんどわからない。なら行くしかない。ということで始まった。果たして行ってみると。。。よくわからない。わかる、とはなんだろう?こんな場所だと明確に説明できないけれど、なんだか居心地がいい。ライブラリーだけでなく、書店、カフェ、ホテル、スーパーマーケット、コープ、美術館とは言えないような気がするけれどアートが展示してある場・・・ドナルドジャッド・・・であったり、単なるストリート。。。共通する同じような空気が流れている場はいろんなところにある。そんな風を感じてなびいたり、抵抗したりしながら三人三様自分の場・・・コトバノイエ、graf、スタンダードブックストア・・・に何かを付け加えているような気がする。またある時は削っているような気がする。
加藤さん曰く、
『Dig where you stand』。
自分の「場」をしっかり確かめて、そこをしっかり育てることからしか始まらんのちゃうかって。
たとえば、とあるグループがポートランドを訪れて、そこで流行ってる店を日本流にアレンジする。わかりやすくコピーする。僕はモノそのものをコピーしたいとは思わない。空気を、雰囲気を自分の中に取り込んで、アウトプットしたい。そもそもそのまま切り取って持って帰れるようなものを見るために旅しているのではない。そう旅、旅がしたいのだ。僕は旅をすることは自分が何者かを追求することだと思っていたけど、どうも違う気がする。
僕のは無定見な男の航海日誌といったところか。単なる徒労かもしれない。生まれて50余年、なんだか生まれ変わるような気がするし、常に生まれ変わっているのかもしれない。そういえば還暦を迎えた加藤さんは60で生まれ変わったって言ってるし。
人には説明することのできないものなのかもしれない。
人は昔はもっと広い範囲のこと、土地のことを知っていた。大きな視野で活動していたのだろう。書物を読まずしても知識として持っていた。人から人へ伝えていたのだろう。大したテクノロジーもないのに。知らず識らずのうちに、肌感覚で感じて行動していた。つくり過ぎや使いすぎを知らないうちに判断していた。他人のことや動植物のことをもっと理解していた。そんな感覚を取り戻す旅。文明とはなんなのだろうか?オチャラケかもしれないが、なんとかそういうことを感じようとする旅。コミュニケーション、コミュニティ、これらがやっぱり重要なのではないか?ナガオカさんや服部さんとコミュニティについて話していたことが思い出される。
先日食卓に能勢でもらった柿を置いた。急に季節を感じた。久しくこんな感情が沸き立つことはなかった。
電車で少し蒸し暑く感じると窓を開ければ済むことなのに空調で解決しようとする。なんでも、コントロールできると思っている。季節を感じることも、さらに言うと人間が本来持ってる本能、能力を自ら放棄、もぎとろうとしている。まあ、今回・・・Travel3+1director Marfa放談×ショートムービー上映会・・・はそんな話かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
先月誰かが、オーガニックなカフェがあるように街にはオーガニックな本屋が必要だ、というようなことを言っていた。なるほど。。。
本屋があることによって人がオーガニックな生活、心地いい生活ができるようにしたい。本屋が肥料、ココロの栄養を供給するということ。
街に必要とされる本屋に、店にしたい。
街のみなさんに支えられて、そしてみなさんを支える店に。
自分を取り戻す旅。
自分を取り戻す場としての本屋。
Where nothing happens
ヘンリーミラーメモリアルライブラリーのキャッチフレーズ。
今回のイベントでは、加藤さん訳の素晴らしい文章が披露されます。
今年はおっさん3人に加え、映像作家のtake shibuyaさんも旅に参加。今回のイベントでは撮りためた映像から少しご披露いたします。
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Travel3+1director Marfa放談×ショートムービー上映会
【出演】
加藤博久
服部滋樹
シブヤ
松村貴樹(司会、IN/SECTS編集長)
中川和彦
【日時】
2015年12月17日(木)
開場18:45 開演19:30
※終了は21:30頃を予定
詳しくは → こちら
そういう自分の中の変化はもちろん海外を旅しても実感できる。
travel3と称して3年連続でアメリカを旅した。コトバノイエの加藤さん、grafの服部さんとのおっさん3人旅。そもそもは服部さんから『中川さんがやってるスタンダードブックストアの最終目的地を見つけた。』と言われたことがきっかけ。ようよう聞いてみると発信元は加藤さんらしいとわかった。カリフォルニア・BIG SURにあるヘンリーミラーメモリアルライブラリーがその地だったが、いったいどういう場所かほとんどわからない。なら行くしかない。ということで始まった。果たして行ってみると。。。よくわからない。わかる、とはなんだろう?こんな場所だと明確に説明できないけれど、なんだか居心地がいい。ライブラリーだけでなく、書店、カフェ、ホテル、スーパーマーケット、コープ、美術館とは言えないような気がするけれどアートが展示してある場・・・ドナルドジャッド・・・であったり、単なるストリート。。。共通する同じような空気が流れている場はいろんなところにある。そんな風を感じてなびいたり、抵抗したりしながら三人三様自分の場・・・コトバノイエ、graf、スタンダードブックストア・・・に何かを付け加えているような気がする。またある時は削っているような気がする。
加藤さん曰く、
『Dig where you stand』。
自分の「場」をしっかり確かめて、そこをしっかり育てることからしか始まらんのちゃうかって。
たとえば、とあるグループがポートランドを訪れて、そこで流行ってる店を日本流にアレンジする。わかりやすくコピーする。僕はモノそのものをコピーしたいとは思わない。空気を、雰囲気を自分の中に取り込んで、アウトプットしたい。そもそもそのまま切り取って持って帰れるようなものを見るために旅しているのではない。そう旅、旅がしたいのだ。僕は旅をすることは自分が何者かを追求することだと思っていたけど、どうも違う気がする。
僕のは無定見な男の航海日誌といったところか。単なる徒労かもしれない。生まれて50余年、なんだか生まれ変わるような気がするし、常に生まれ変わっているのかもしれない。そういえば還暦を迎えた加藤さんは60で生まれ変わったって言ってるし。
人には説明することのできないものなのかもしれない。
人は昔はもっと広い範囲のこと、土地のことを知っていた。大きな視野で活動していたのだろう。書物を読まずしても知識として持っていた。人から人へ伝えていたのだろう。大したテクノロジーもないのに。知らず識らずのうちに、肌感覚で感じて行動していた。つくり過ぎや使いすぎを知らないうちに判断していた。他人のことや動植物のことをもっと理解していた。そんな感覚を取り戻す旅。文明とはなんなのだろうか?オチャラケかもしれないが、なんとかそういうことを感じようとする旅。コミュニケーション、コミュニティ、これらがやっぱり重要なのではないか?ナガオカさんや服部さんとコミュニティについて話していたことが思い出される。
先日食卓に能勢でもらった柿を置いた。急に季節を感じた。久しくこんな感情が沸き立つことはなかった。
電車で少し蒸し暑く感じると窓を開ければ済むことなのに空調で解決しようとする。なんでも、コントロールできると思っている。季節を感じることも、さらに言うと人間が本来持ってる本能、能力を自ら放棄、もぎとろうとしている。まあ、今回・・・Travel3+1director Marfa放談×ショートムービー上映会・・・はそんな話かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
先月誰かが、オーガニックなカフェがあるように街にはオーガニックな本屋が必要だ、というようなことを言っていた。なるほど。。。
本屋があることによって人がオーガニックな生活、心地いい生活ができるようにしたい。本屋が肥料、ココロの栄養を供給するということ。
街に必要とされる本屋に、店にしたい。
街のみなさんに支えられて、そしてみなさんを支える店に。
自分を取り戻す旅。
自分を取り戻す場としての本屋。
Where nothing happens
ヘンリーミラーメモリアルライブラリーのキャッチフレーズ。
今回のイベントでは、加藤さん訳の素晴らしい文章が披露されます。
今年はおっさん3人に加え、映像作家のtake shibuyaさんも旅に参加。今回のイベントでは撮りためた映像から少しご披露いたします。
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Travel3+1director Marfa放談×ショートムービー上映会
【出演】
加藤博久
服部滋樹
シブヤ
松村貴樹(司会、IN/SECTS編集長)
中川和彦
【日時】
2015年12月17日(木)
開場18:45 開演19:30
※終了は21:30頃を予定
詳しくは → こちら