May 18, 2015

【BLOGNOYOHAKU】公共空間、まちづくり、リノベーション

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先日『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』(学芸出版社)の刊行を記念して馬場正尊さん(東京R不動産)と小野裕之さん(greenz)トークショーを開催。

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この本は地域経営、教育・まちづくり、プロジェクトデザイン、金融・コミュニティ、クリエイティブプラットフォーム、政治・行政と6つのジャンルから人選し、それぞれの方との対談をまとめたものである。

前作の『RePUBLIC 公共空間のリノベーション」では事例を用いながら、空間そのものにスポットを当てていたが、今回は空間をつくった人にフォーカスしている。全員が馬場さんより若く(もちろん私よりも)次代を担う、これからの社会を変えていく方ばかりだ。しかし、馬場さんのバランスのいい人選がホントに素晴らしい。

そして先日のトークでは、本に登場した方ではなく、馬場さん自身が『いま話したい人』をゲストに呼びトーク。
これまた若い方で30歳そこそこのgreenzの小野さん。
馬場さんは自身にはない若い世代のある種屈託なく軽やかに世の中を変革する姿勢に新しい資本主義の可能性を見出しているようです。

greenzは常にポジティブな回答を心掛けている。
ルール思考よりガイドライン思考。
ルールはやってはいけないことを規定する。要は不信に基づいている。
ガイドラインはこれに沿っていればOKですよ。みんなNOといいませんよね、とYESの方向に導く。こちらは信頼に基づいている。
たとえば公園では、〇〇はやってはいけないという禁止事項のオンパレードだが、人が怪我をすることはやめてくださいという一行に変更することはできないのか?

まちづくりについても計画的に進めることには限界があるので、もっとトライ&エラーを繰り返してもっとおちゃらけたり、ドキッとするような感覚を大事にしたほうがいいのでは?
これには適度な距離感と尊敬を持って進める方がいいと馬場さんも賛成。新しいカルチャーが重なり合っているのが都市であるから。

greenzらしさは明文化するより、直接会ってぶつかり合うほうが早く、うまく伝わるそうです。
馬場さんは、これってR不動産ぽくない?という暗黙知を普段から重要視。
greenzの考えは、馬場さんが大事にしている冗長性、冗長空間につながります。
人間の持っているなんとなくという感覚を忘れずに。
こういう中間領域がcommonで、privateとpublicの間を広げて新しい空間commonをつくっていきたいと馬場さんは考えている。日本人は縁側、縁台、通り庭などが得意だったはずです。
公共空間が行政空間になってはいけないし、行政が金を出し続けるからなんの面白みもない硬直化した空間になってしまう。

和歌山県庁の方が質問に立ち、それを受けた馬場さんが公共空間をリノベする際の手続きが煩雑すぎるので、もう少し何とかならないかと逆に提案。ルールではなくそれこそガイドラインのようなものを提案していけそうな雰囲気になりました。

。。。。。。。まとまりなくすみません(;´Д`)


リノベーションやそれに基づいたまちづくりの本が近頃よく刊行されます。
馬場さんの本につづいて、同じ学芸出版社から
日本のリノベーションまちづくりのリーダーの一人、建築家・松永安光さんの
『リノベーションの新潮流〜レガシー・レジェンド・ストーリー』
が刊行されました。
それを記念しまして、明日5/19にスタンダードブックストアでトークショーを行います。
聞き手は、わが大阪市立大学大学院准教授の倉方俊輔さん。
海外の事例がタップリです!
お見逃しなく!

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『リノベーションの新潮流〜レガシー・レジェンド・ストーリー』
刊行記念 松永安光x倉方俊輔トークショー


【出演】
松永安光
倉方俊輔

【日時】
2015年5月19日(火)
 開場18:45 開演19:30


イベント詳細は → こちら



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