March 23, 2015
【EVENT】クリエイティブってカタカナ職業だけでなくすべての人にとって大事なこと。文化屋雑貨店・太郎さんトークショー
イベントのきっかけは様々ですが、今回の文化屋雑貨店・長谷川義太郎さんのトークショーは、松野屋・松野社長と話しているときに松野社長が突然、長谷川さんの携帯に電話したことがきっかけです。私も電話を代わってもらい、上京時にお会いする約束をし、実際に文化屋雑貨店にお邪魔して、トークショーをお願いしました。文化出版局刊『キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店』の刊行記念になります。その話をすると、grafの服部さんも『一緒にしゃべりた〜い!』と。 トークショーの詳細は → こちら。
スタンダードブックストアがあるのは、文化屋雑貨店があったからですね。うちだけじゃなく、いわゆる雑貨を扱う店があるのは太郎さん(以降、長谷川さんのことは『太郎さん』)のおかげなんですね。
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そもそも『雑貨』なんて言葉はあまり使わなかったようで、釘、ゴムホース、ポリバケツなんかを扱う荒もん屋、金もん屋が結構あった時代に、『文化屋雑貨店』という店名にしたところが凄い。太郎さんは『雑貨』の生みの親です。安い中国系雑貨も初めて展開したのは太郎さん。大中なんかよりも早く。
あまり頻繁には利用していなかったのですが、私にとっての文化屋雑貨店は大学生の時に、この本にも出てくるレンズの入っていない『素通し眼鏡』を購入したことかな。確か戎橋商店街にあったような・・・今のTSUTAYAのあたり。
とにかく自分たちが面白いと思うものを片っ端から仕入れてきて、脈略もなく?陳列していく。だから思いもよらぬものと出会える。いろんな層が来店する。いろんな人が集まるとそこで何かが生まれる。店が人や街に影響力を持っていて、立地の良くないところばかり出店してもお客が集まってくる。ほかの店も集まってくる。ビームスまでも近くに出店したりと文化屋雑貨店のあるところ自然発生的に街ができる。とんでもなく売れているときに、今でこそ人が集まるところだが当時は何もなかった裏原に移転。勘が鋭くて本質を見抜く人だ。
他人と同じことをやらない、一筋縄でいかない天邪鬼。本当の意味でのクリエイターだと思います。雑貨を通じて、社会に影響力を及ぼすことだけに興味を示す。それがみんなの価値観を底上げすることにつながると信じて。コンビニの大量発生を早くから予測し、個人商店は画一的ではなくそれぞれが好きなようにやっているからこそ面白いと主張。えせマーケティングに背を向け、反チェーン展開、アン・コンビニエンスで、大資本ではできないものを売る。大企業ではそれっぽいものはできても、究極のものはできない。売れるものより、面白いものを優先。面白いものが無ければつくってしまう。大企業が増えると、新しい文化が育たない環境になり、人間をどんどんバカにしていくようになると断言する。売れる、売れないでものの価値を決めないで、面白さや美しさで価値を決めることを提唱。
スタンダードブックストアで目指すべきことがすべて網羅されている。
お店の中の自分の意見を15〜20%程度に抑え、仕入もスタッフに任せてしまう。これも私が心がけていることと同じ(できはかなり違うが)。ものを通してお客さまともコミュニケーションを図ることを大事にするが、それを楽しんでばかりいると固定客ばかりになり、同じような価値観の人ばかり集まるようになる。そこには文化は生まれなくなる。いいものばかりに囲まれていたり、好きなものばかりに囲まれていたら、新しいものがつくれなくなる。太郎さんはそれをかなり危惧している。カテゴリーをはずしたり、概念をひっくり返すことが太郎さんにとってのデザインであり、本来仕事とは自分のやりたいことをするのが仕事。流されないように自分独自の価値基準を持つことを勧めている。なんでも当たり障りなく、人と違うことをせず、システムによるお勧めに身をゆだねている現代社会に対する危機感を相当持っているようだ。
クリエイティブってことは、これをやったらいくらになるってことじゃないとおっしゃる。クリエイティブって販売でも、営業でも、キッチン担当でも、電話応対でもあらゆるところで必要です。ぜひみなさんも『キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店』を読んで考えてみてください。そしてトークショーで実際に太郎さんの言葉を聞いてみてください。私と服部さんも太郎さんからいろいろ引き出せるよう頑張ります。
どんなに流行っていても、人気が出ても、同じことをしていると飽きてきてやめてしまう太郎さんが、とうとう惜しまれながらも文化屋雑貨店を閉じた。次は何に興味を持ったのかが非常に気になるところです。
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『キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店』(文化出版局)
刊行記念 長谷川義太郎×服部滋樹×中川和彦トークショー
【出演】
長谷川義太郎
服部滋樹
中川和彦
【日時】
2015年3月26日(木)
開場18:45 開演19:30
トークショーの詳細は → こちら
ちなみに
服部さんと文化屋雑貨店の出会いは高校生時代。
お店が九龍城みたいで、意図してやってたのではない感じがしたそうです。世界ってホンマはこうなんだと言ってくれてる感じ、陳列を見て、この組み合わせでこうなるんだセンス良すぎる!と体感。
カオスそのもので、目的なしに来店した人をあそこまで魅了するのはまさしくブランド。
目的ある中で発見する喜びと、ハプニングに出会う喜びとの違いを感じ、思わぬ出会いの方が大きな喜びある!いまのセレクトショップでは衝撃的な出会いはないなと。
自分も文化屋雑貨店を見習って、変なことが起こる状況をつくりたい!とおっしゃってました。
あまり頻繁には利用していなかったのですが、私にとっての文化屋雑貨店は大学生の時に、この本にも出てくるレンズの入っていない『素通し眼鏡』を購入したことかな。確か戎橋商店街にあったような・・・今のTSUTAYAのあたり。
とにかく自分たちが面白いと思うものを片っ端から仕入れてきて、脈略もなく?陳列していく。だから思いもよらぬものと出会える。いろんな層が来店する。いろんな人が集まるとそこで何かが生まれる。店が人や街に影響力を持っていて、立地の良くないところばかり出店してもお客が集まってくる。ほかの店も集まってくる。ビームスまでも近くに出店したりと文化屋雑貨店のあるところ自然発生的に街ができる。とんでもなく売れているときに、今でこそ人が集まるところだが当時は何もなかった裏原に移転。勘が鋭くて本質を見抜く人だ。
他人と同じことをやらない、一筋縄でいかない天邪鬼。本当の意味でのクリエイターだと思います。雑貨を通じて、社会に影響力を及ぼすことだけに興味を示す。それがみんなの価値観を底上げすることにつながると信じて。コンビニの大量発生を早くから予測し、個人商店は画一的ではなくそれぞれが好きなようにやっているからこそ面白いと主張。えせマーケティングに背を向け、反チェーン展開、アン・コンビニエンスで、大資本ではできないものを売る。大企業ではそれっぽいものはできても、究極のものはできない。売れるものより、面白いものを優先。面白いものが無ければつくってしまう。大企業が増えると、新しい文化が育たない環境になり、人間をどんどんバカにしていくようになると断言する。売れる、売れないでものの価値を決めないで、面白さや美しさで価値を決めることを提唱。
スタンダードブックストアで目指すべきことがすべて網羅されている。
お店の中の自分の意見を15〜20%程度に抑え、仕入もスタッフに任せてしまう。これも私が心がけていることと同じ(できはかなり違うが)。ものを通してお客さまともコミュニケーションを図ることを大事にするが、それを楽しんでばかりいると固定客ばかりになり、同じような価値観の人ばかり集まるようになる。そこには文化は生まれなくなる。いいものばかりに囲まれていたり、好きなものばかりに囲まれていたら、新しいものがつくれなくなる。太郎さんはそれをかなり危惧している。カテゴリーをはずしたり、概念をひっくり返すことが太郎さんにとってのデザインであり、本来仕事とは自分のやりたいことをするのが仕事。流されないように自分独自の価値基準を持つことを勧めている。なんでも当たり障りなく、人と違うことをせず、システムによるお勧めに身をゆだねている現代社会に対する危機感を相当持っているようだ。
クリエイティブってことは、これをやったらいくらになるってことじゃないとおっしゃる。クリエイティブって販売でも、営業でも、キッチン担当でも、電話応対でもあらゆるところで必要です。ぜひみなさんも『キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店』を読んで考えてみてください。そしてトークショーで実際に太郎さんの言葉を聞いてみてください。私と服部さんも太郎さんからいろいろ引き出せるよう頑張ります。
どんなに流行っていても、人気が出ても、同じことをしていると飽きてきてやめてしまう太郎さんが、とうとう惜しまれながらも文化屋雑貨店を閉じた。次は何に興味を持ったのかが非常に気になるところです。
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『キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店』(文化出版局)
刊行記念 長谷川義太郎×服部滋樹×中川和彦トークショー
【出演】
長谷川義太郎
服部滋樹
中川和彦
【日時】
2015年3月26日(木)
開場18:45 開演19:30
トークショーの詳細は → こちら
ちなみに
服部さんと文化屋雑貨店の出会いは高校生時代。
お店が九龍城みたいで、意図してやってたのではない感じがしたそうです。世界ってホンマはこうなんだと言ってくれてる感じ、陳列を見て、この組み合わせでこうなるんだセンス良すぎる!と体感。
カオスそのもので、目的なしに来店した人をあそこまで魅了するのはまさしくブランド。
目的ある中で発見する喜びと、ハプニングに出会う喜びとの違いを感じ、思わぬ出会いの方が大きな喜びある!いまのセレクトショップでは衝撃的な出会いはないなと。
自分も文化屋雑貨店を見習って、変なことが起こる状況をつくりたい!とおっしゃってました。