December 07, 2012
【BOOK】田中凛太郎編集 Schott 100周年記念本
Schott N.Y.C.
100 Years of an American Original
A4WH版 / 英語表記
全160ページ
ハードカバー(表紙特殊UV加工)
税込5,985円
100 Years of an American Original
A4WH版 / 英語表記
全160ページ
ハードカバー(表紙特殊UV加工)
税込5,985円
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拝啓 あっという間に時だけが過ぎ去っているように感じる昨今ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は『My Freedamn! 10』が夏に無事発売された後も途切れなく、新作『Schott: 100 Years of an American Original』の編集作業に追われておりました。正しく言うとショット社と「100周年本を2013年に出版しましょう」と合意したのは2010年のことでしたから、実に3年越しのプロジェクトだったことになります。
このショット100周年記念本は、米ショット社が1930年代〜2012年まで製作した約130点の(主に)ヴィンテージ品を収録した“100%ショット本”となります。
ショット社がニューヨークで創業したのは1913年のことで、創立当初はレインコートを作っておりました。その後モーターサイクルジャケットを作り出したのは1920年代後半のことで、『Perfecto』という世界的に有名な伝説のジャケットブランドが生まれています。ヴィンテージファンの間では「黒タグのパ−フェクト」として知られる1930年代〜1950年代のジャケット&コートで、長年ミステリーになっていた部分が今回の本でだいぶクリアになった気がします。そういった意味でも、まずレザー系のヴィンテージマニアの方にとっては「久しぶりに楽しめる、革ジャン関連の本」になっているのではないかと思います。僕自身にとっても、久しぶりに革ジャンを沢山撮影する機会に恵まれ、初心に戻ったようなワクワク感をこの数年間楽しませていただきました。ショット社は1960年代あたりから急激に会社を拡大しており、特に1980年代はスポーツジャケット・メーカーとしてアメリカ有数の生産規模を誇りました。現在もショット家の第3代目となるローズ・ショットさんが4代目社長を務めており、今回の100周年本は次期社長として期待されるジェイソン・ショットさん、および日本の正規代理店である上野商会さんの多大なる編集協力を受けながら製作されております。160ページの中にぎっしり詰め込まれた歴史的な資料を眺めていると、改めてショット社の100年とはアメリカ製スポーツ(レザー)ジャケットの歴史そのものであったことを思い知らされます。そのような意味でも、この本は衣類に携わる業界関係者(特にデザイナー職)にとっても貴重な資料が多く含まれていると思われます。さらに、このショット本の発売を一番待ち望んでいたのは、ロック/パンク系音楽ファンの人たちでしょう。ショットの“ワンスター”モデルは、1970年代中期〜1980年代中期に渡るパンク&ニューウェーブ/ネオロカビリー/初期のヒップホップにおいて日本のロックファンの間でも「マストなユニフォーム」として受け継がれてきました。今回の本ではそんなファンの期待に応え、当時活躍したパンク写真家、ボブ・グルーエン、ジャネット・ベックマン、サニー・バクといった海外の大物写真家から直接レアな秘蔵写真を多数レンタルしました。これで長年ミステリーな部分が多かった「ショットとパンクムーブメントの関係」についてもかなり詳細な歴史が紹介されておりますので、どうぞご期待ください。そして少し早いですが、2013年が皆様にとってもさらに実りの多い新年となりますように!
2012年11月吉日
田中 凛太郎
私は『My Freedamn! 10』が夏に無事発売された後も途切れなく、新作『Schott: 100 Years of an American Original』の編集作業に追われておりました。正しく言うとショット社と「100周年本を2013年に出版しましょう」と合意したのは2010年のことでしたから、実に3年越しのプロジェクトだったことになります。
このショット100周年記念本は、米ショット社が1930年代〜2012年まで製作した約130点の(主に)ヴィンテージ品を収録した“100%ショット本”となります。
ショット社がニューヨークで創業したのは1913年のことで、創立当初はレインコートを作っておりました。その後モーターサイクルジャケットを作り出したのは1920年代後半のことで、『Perfecto』という世界的に有名な伝説のジャケットブランドが生まれています。ヴィンテージファンの間では「黒タグのパ−フェクト」として知られる1930年代〜1950年代のジャケット&コートで、長年ミステリーになっていた部分が今回の本でだいぶクリアになった気がします。そういった意味でも、まずレザー系のヴィンテージマニアの方にとっては「久しぶりに楽しめる、革ジャン関連の本」になっているのではないかと思います。僕自身にとっても、久しぶりに革ジャンを沢山撮影する機会に恵まれ、初心に戻ったようなワクワク感をこの数年間楽しませていただきました。ショット社は1960年代あたりから急激に会社を拡大しており、特に1980年代はスポーツジャケット・メーカーとしてアメリカ有数の生産規模を誇りました。現在もショット家の第3代目となるローズ・ショットさんが4代目社長を務めており、今回の100周年本は次期社長として期待されるジェイソン・ショットさん、および日本の正規代理店である上野商会さんの多大なる編集協力を受けながら製作されております。160ページの中にぎっしり詰め込まれた歴史的な資料を眺めていると、改めてショット社の100年とはアメリカ製スポーツ(レザー)ジャケットの歴史そのものであったことを思い知らされます。そのような意味でも、この本は衣類に携わる業界関係者(特にデザイナー職)にとっても貴重な資料が多く含まれていると思われます。さらに、このショット本の発売を一番待ち望んでいたのは、ロック/パンク系音楽ファンの人たちでしょう。ショットの“ワンスター”モデルは、1970年代中期〜1980年代中期に渡るパンク&ニューウェーブ/ネオロカビリー/初期のヒップホップにおいて日本のロックファンの間でも「マストなユニフォーム」として受け継がれてきました。今回の本ではそんなファンの期待に応え、当時活躍したパンク写真家、ボブ・グルーエン、ジャネット・ベックマン、サニー・バクといった海外の大物写真家から直接レアな秘蔵写真を多数レンタルしました。これで長年ミステリーな部分が多かった「ショットとパンクムーブメントの関係」についてもかなり詳細な歴史が紹介されておりますので、どうぞご期待ください。そして少し早いですが、2013年が皆様にとってもさらに実りの多い新年となりますように!
2012年11月吉日
田中 凛太郎