July 09, 2012
【BLOGNOYOHAKU】ペーター・ツムトア『建築を考える』(みすず書房刊)を購入!

そろそろ最終電車が気になりだす時刻、天満市場近くの中華料理屋で(っちゅうか路上で)卓を囲み紹興酒をやっつけている時に、grafの服部さんが突如トートバッグの中から一冊の本を出した。それまでに飲んでいた酒量が影響したのか、その本がその時の会話に関連していたかどうかは覚えていない。
服部さん曰く
『建築の本質を語るときに、根本は身体的記憶だということに感動。最初のページから、感激した〜、ゾクっとした〜!』。
その本は、ペーター・ツムトア著『建築を考える』(みすず書房刊)
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ペーター・ツムトア、調べてみると日本ではピーター・ズントーと呼ぶ方が一般的なようだ。名前は聞いたことがあるなというくらいで恥ずかしながら私は彼についてほとんど知識がなかった。服部さんのお薦めなので購入しようと思い店で検索すると、なんと在庫がある(担当の吉実くんエラい!)。しかも売れているではないか!2冊も。3,200円+TAXと決して安くはない価格でリピートするとは。(茶屋町にもある!担当の塙本さんでかした!)


何とも品のある本でしょ!
それもそのはず、ブックデザインは葛西薫。
まだ読み終えてはいないが、ツムトアの一つ一つの言葉が、すとんと腹に落ちる感じ。押しつけがましくないので、言葉の持つ意味は重たいのだが、重さを感じない。言葉が詰め込まれておらず、そんなに長くはない文章で簡潔に本質を語っている。
彼はイメージを大切にしており、建築ドローイングの話は考えさせられる。ドローイングの完成度があまりにも高くなると想像の入り込む余地がなくなるので、自分が求める基本的な雰囲気がつかめるような微妙なところで視覚的描写をとどめているそうである。ドローイングの出来に満足するのではなく、現実の建築への好奇心をなくさないことが大事である。手段が目的になってしまうことはよくあること。自分たちの店でも、一歩引きながら自分たちが描いたイメージと現実にできているものを確認していかなければならない。そんな余裕が必要である。
3枚だけだが杉本博司が撮ったツムトア作品が掲載されている。私は初めて杉本特有のぼやけた写真をいいと思った。今回はこの不明瞭さが、ツムトアの建築の本質を表しているように感じる。現物を見たこともないのに・・・あくまでも個人的な意見として。
翻訳したのは鈴木仁子さん。大変やったろうな〜!

すごい!たちまち重版!
東京国際ブックフェアのみすず書房ブースで発見!

そういえばよく見ると・・・
今回入荷した2刷りの帯には深沢直人のコメント。

私のは安藤忠雄。
建築業界以外の方にもオススメです。
まずはスタンダードブックストアでご一読を!


何とも品のある本でしょ!
それもそのはず、ブックデザインは葛西薫。
まだ読み終えてはいないが、ツムトアの一つ一つの言葉が、すとんと腹に落ちる感じ。押しつけがましくないので、言葉の持つ意味は重たいのだが、重さを感じない。言葉が詰め込まれておらず、そんなに長くはない文章で簡潔に本質を語っている。
彼はイメージを大切にしており、建築ドローイングの話は考えさせられる。ドローイングの完成度があまりにも高くなると想像の入り込む余地がなくなるので、自分が求める基本的な雰囲気がつかめるような微妙なところで視覚的描写をとどめているそうである。ドローイングの出来に満足するのではなく、現実の建築への好奇心をなくさないことが大事である。手段が目的になってしまうことはよくあること。自分たちの店でも、一歩引きながら自分たちが描いたイメージと現実にできているものを確認していかなければならない。そんな余裕が必要である。
3枚だけだが杉本博司が撮ったツムトア作品が掲載されている。私は初めて杉本特有のぼやけた写真をいいと思った。今回はこの不明瞭さが、ツムトアの建築の本質を表しているように感じる。現物を見たこともないのに・・・あくまでも個人的な意見として。
翻訳したのは鈴木仁子さん。大変やったろうな〜!

すごい!たちまち重版!
東京国際ブックフェアのみすず書房ブースで発見!

そういえばよく見ると・・・
今回入荷した2刷りの帯には深沢直人のコメント。

私のは安藤忠雄。
建築業界以外の方にもオススメです。
まずはスタンダードブックストアでご一読を!