June 24, 2012
【EVENT】TRANSITイタリア号トークショー!『旅』とは『人』!美女をゲストに充実の内容でした!
今回で4回目となりましたTRANSITのトークショー。加藤編集長、林副編集長、そして今回のゲストはフォトグラファーの在本彌生さん。在本さんはアリタリア航空のCAだったので、イタリアはお手の物。お話にリアリティがありました。表紙も彼女の作品です。
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85名の参加者の方、ありがとうございました!
今回は加藤編集長が司会進行役、スライドショーを操作しながら現地で取材されたお二人にお話を伺いました。
林副編集長は担当したローマで印象に残っているのは遺跡ではなく、『人』だったそうです。改めて『人』がいて街が成り立っているのを実感。ローマは街並みが京都、人は大阪に近く、人なつっこいとのこと。ミラノは東京のイメージ。
在本さんはヴェネツィアとナポリで家族に密着取材。ヴェネツィアは安全でファンタジックな街だそうです。在本さんも一番印象に残っているというナポリのPizza職人家族の話が素晴らしい。やはり旅は『人』がキーワードです。おいしそうなPizzaの写真とともにぜひ本誌で記事をご一読ください。
いつもながらTRANSITトークショーは熱心な方ばかり。
メモをとる方も。
笑いもあり和やかに。
質問してくださった方、ありがとう!(お一人写真撮れなかった〜)
高校生の頃から編集者になりたかった林さんの夢は『バードを続けていきたい』。特別編集長になりたかったわけではない林さんは『BIRD TRANSIT for GIRLS』の編集長兼任なのです。『BIRD TRANSIT for GIRLS』はアメリカ号とインド号が発売中です。ぜひお求めください!もちろんスタンダードブックストアにもございます。
映画『ニューシネマパラダイス』を観てイタリアに憧れ、とにかくイタリアに行ける仕事を探し、CAになった在本さん。暗室にいると自分の写真がすべて気に入らなくなったり、『全部いい!』と思ったりとよくわからなくなったりするので、自分自身のやる気を起こさせるサイクルをつくるのが理想。TRANSITの仕事は、本にするということを育むのが楽しいそうです。自分の意思を尊重してくれるし、文章の書き直しにも付き合ってくれる。共同作業が楽しいとのこと。やはり信頼関係があるから素晴らしい本ができるのですね。
四季を撮りたいので、常にベストシーズンを逃さないようにしているTRANSIT。撮影をすると人とのつながりが濃くなるが、それは普通の旅でもできるんだよということを言いたいと加藤さん。やはり旅で印象に残っているのは『人』のようです。加藤さんの目標は定価を下げること。
今回私が一番感動した話は、加藤さんがTRANSITで既に名声を確立した写真家とは仕事をしないということ。昔新宿で飲み歩いている頃、その頃活躍していた写真家や評論家が夜な夜な繰り広げていた討論(写真論…)に入り込めなかった(入れてもらえなかった?)経験から来ています。だから加藤さんは自分の表現を模索している連中、『今動いている写真家』と仕事をするために、誰もが入って来やすいように『隙間』をつくっている。『俺だったらこうするけど』と言いながら近づいてくるような写真家を待っている。この『隙間』は私もgrafの服部さんと話すとしばしば話題に上るのでよくわかります。加藤さんには全てとは言わないまでも、名声のある人の活動が止まって見えるんでしょうね。『今』の人が何をしているのかに興味を持っている。
さらにこうも仰ってます。少ない人数でやれば、やりたいことができると。だから今も編集部は少数。創刊時理解してくれる人は少なかったけれども気にしなかった。どんな形でも(フリーペーパーでもいいそうです)、出したいものを出したい人と作り続ける。確実にほころびが見え始めているのに、効率という錦の御旗を掲げ大量生産が続けられているこのご時世に貴重なお話です。
在本さん撮影で左の表紙に採用された写真と右の本誌中のページの写真が同じ素材とは気付きませんでした。最初に在本さんが編集部に持ち込んだのは右側の写真。何枚も焼き直したそうです。ぜひ本誌でご確認を!
表紙は最終的に編集長が決定。こんな難しい顔してたかどうかはわかりません。
在本さん『編集長の苦心とねばりの末刷り上がった表紙の写真はベネチアの恋に落ちそうな夕景ですよー』
旅は人との出会いがすべて、を実感した充実の時間でした。
加藤さん、林さん、在本さん、ありがとうございました!
最初のTRANSITトークショーのゲスト・稲岡亜里子さんも駆けつけて下さいました。亜里子さんは写真家でありながら、なんと寛正6年(1465)創業の本家尾張屋十六代当主なんです〜!