April 22, 2012
【EVENT】長谷川穂積×本石昌也×山口和也 今は亡きプロボクサー小松則幸を語る

昨日写真家・山口和也さんの写真集『KOMATSU NORIYUKI YAMAGUCHI KAZUYA』の刊行を記念しましてトークセッションを開催いたしました。
お話しいただいたのは小松則幸というボクサーに魅せられ亡くなる直前まで撮り続けた山口和也さん、第26代WBC世界バンタム ・第42代WBC世界フェザー級チャンピオンの長谷川穂積さん(真正ボクシングジム)、グリーンツダボクシングクラブ・マネージャー本石昌也さん。(上の写真右から)
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61名の方にお集まりいただきました。小松さんが亡くなって早3年、彼がどれだけ愛されていたかがわかります。以前からの熱心なファンの方に加え、うちのブログや写真展をご覧になってご参加いただいたボクシングファン以外の方もいらっしゃいました。

山口さんは6年間小松さんを追いかけてきました。会話は少なかったそうですが、毎年命日に写真展を開催し、約束の写真集を昨秋刊行しました。今回の展示作品には、闘っている写真が多くはありません。ボクサー小松則幸ではなく人間小松則幸を撮り続けていたということでしょう。長谷川さんは『小松さんが山口さんに心を開いていたからこその写真』と。昨日は小松さんの33回目の誕生日。長谷川さんは『小松さんはここにいる』、本石さんも『小松さんがここにいる皆さんを引き寄せてくれた。』

長谷川さんはしばしば後ろのスクリーンを振り返って小松さんの闘う姿を見ておられました。小松さんは長谷川さんの憧れのボクサーだったようです。入場曲はTOUGH BOY。長谷川さん曰く『入場を見たいボクサーは少ない。』『人と話すときは正面を見、誰に対しても真剣に話す。負けも多かったがこれだけ人に愛されたボクサーはいない。』


本石さんは小松さんの元トレーナーでありマネージャー。元々は小松さんの一ファン。たまたま地元のパチンコ屋で出会い意気投合。突然小松さんから『トレーナーになって欲しい。』と言われ、素人ながらトレーナーに(長谷川さんはトレーナーに必要なのは、ボクシングの知識より情熱だとおっしゃいました)。後援会も立ち上げとうとうマネージャーもすることになったそうです。聞いて驚きましたが本業は別のサラリーマン、今もグリーンツダジムでマネージャーをしていらっしゃいますがボランティアとのこと。『小松と世界チャンピオンになると約束したので、このジムから世界チャンピオンを必ず出します。小松がブレなかったから、私も絶対にブレません。彼の夢、生き様に乗っています』とキッパリ。


長谷川さんの奥様も小松さんのファンだったそうです。今でも小松さんが話題に上ることも。奥様が長谷川さんに曰く『なんでこんなにも小松さんと目が違うの?』と楽しい話題も披露していただき、会場は和やかな雰囲気でした。




質疑応答も。

そしてサイン会へ



特別に長谷川さんのサインも!

記念撮影も大変でした!

キャンプのランニングでも常に先頭を譲らず、スパーリング相手の方が調子よければ悔しがり、仲が良かった長谷川さんや名城信男選手との付き合いをいったん中断し、世界チャンピオンになって自分から長谷川さんや名城さんを食事に誘うと言った、負けず嫌いで不器用なのに大勢に愛された男・小松則幸。スタンダードブックストア心斎橋BFカフェでの写真展は4/26までです。お見逃しなく!
長谷川さんが『小松を知ってる方だけにみて欲しい深い本。何もわからん人には見て欲しくない。ただのボクサーの本ではないんだよ』と言わしめた写真集『KOMATSU NORIYUKI YAMAGUCHI KAZUYA』もぜひ会場で現物を手にとってご覧ください。
最後に長谷川さんの専属マネージャー中辻さん、お世話になりましてありがとうございました。
そしてどうやら長谷川穂積さんが再度世界を目指すようです!
小松則幸も付いている!
負けるな!

いつの間にやらクルーザー級になっていた私も、この日を境に減量し元のミドル級に復帰いたします。懐かしのロベルト・デュラン、シュガー・レイ・レナード、マービン・ハグラー、トマス・ハーンズを夢見て・・・。階級はこちらをご参考に。