February 05, 2012

【EVENT】10時間トークショー、多数のご参加ありがとうございました!

10時間トークショー 012
昨晩20時〜今朝6時まで、なんと10時間『コミュニティ』をテーマにナガオカケンメイさん、graf代表の服部滋樹さん、私スタンダードブックストア中川をホストとしゲストを5組(6組予定でしたが、山崎亮さんが病欠)お招きして、しゃべり通しました。

ゲストのスタッフを入れると延180名が参加、
皆様本当にお疲れ様、ありがとうございました!


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10時間トークショー 124
10時間トークショー 024
会場はぎっしり埋まりました。

10時間トークショー 022
10時間トークショー 028
22:00 トップバッターは華道家の花道みささぎ流家元・片桐功敦さん。子供の頃からいけばな教室に通い、就職、結婚、出産し教室を小休止、子供に手が掛らなくなると教室復帰といった長いレンジでお付き合いする方も多いという。片桐さんの祖父の代からのお付き合いで90歳の方もいらっしゃるそう。教室に通ったり、事情があって小休止したり、また通ったりといわば行ったり来たりしながらの100人で頃合いサイズのコミュニティができている。一度入門すると家族ぐるみの付き合いになるらしい。自分の流派は一つの村。この村の人くらいは守っていける感じとのこと。長い付き合いの中にはいつも花があり直接的でなくそれを介してコミュニケーションを図っている。ミシマ社の『小商いのすすめ』に通じるものがあります。身の丈サイズは大事だ。さらに月謝を払っていない近所の方が教室に来ることもあるそうです。アサダワタルさんの『住み開き』が思い浮かびました。片桐さんの著書『シゼンのカケラ』お薦めです。ご一読を!

10時間トークショー 035
10時間トークショー 037
23:50 お次は大阪が誇るMeets Regional、蔵編集長、竹村副編集長、藤本副編集長(右から)が勢ぞろい。Meetsは関西の最先端の情報を伝える雑誌とのこと。えっ?でもよく聞くと最先端は実は泥臭さでした。納得。東京なら店数が多いので新店紹介だけで成り立つが、関西ではただ情報を提供するだけではなく、情報にストーリーを付加しなければならない。関西ではストーリーとはほとんどがオーナーや店従業員のキャラクターのようで、『人』が中心にいます。オリジナルな話がないと取材はしません。これがMeetsらしさを形作っており、ナガオカさんが東京と違い大阪は面白い店にはおもろい人がいる、というのと合致します。Meetsは情報量の多寡ではなく体温のある距離間にこだわった雑誌、飲み屋で交わした会話がそのまま載ってそうな雑誌を目指しているそうです。広告的でなく、友達が作っている感じ、そんな距離感です。読者も誌面に紹介されたお店も参加して共犯関係を作るというコミュニティができているように感じます。質疑応答で会場から西九条の高架下取材の依頼がありました。近々彼女が西九条特派員となり、記事を書くことになりそうです。まさに友達が作ってる感覚!

10時間トークショー 048
1:30 3番バッターは名和晃平さん。名和さん率いるSANDWICHはアートだけでなく、グラフィック、アーキテクト、コラボレーション、レジデンスで成り立っています。現代美術作家だと思っていると既成概念を足元から崩されてしまいます。SANDWICHをプラットフォームとして現代美術を中心にデザイン、建築(住宅のリフォームがまさに進行中)、ファッション(BEAMSコムデギャルソン等と)、映像、果ては小説まで様々なジャンルのクリエーターが普通の工房ではできない活動を行っています。要するに何でもあり。面白ければ何でもありなのです。そしてスピード感が重要視されてます。いろんなチームが混在するので、作品が完成すると即日撮影が行われ、翌日には海外に発送なんてことが日常茶飯事です。また作品の制作方法、技術も一からオリジナルで追求し、その過程もノウハウとしてしまう。制作システムをデザインするといった感じでしょうか?まさに手間暇を惜しみません。自然にコミュニケーションが生まれる用になっているので普段ミーティングはそんなに多くなく強度、デザイン、コスト、質感をわかりあえるデザインチームが体で覚えていて、ニュアンスで話し合えるそうで、言語化できないところを作っているけれどお互い同じところを見ているという感覚。一緒に仕事をし続けないとできないことです。またレジデンスは宿泊施設で京都の学生だけでなく海外からも友人通しのつながりでどんどん泊まりに来るそうです。名和さんが知らないうちにコミュニティが広がっています。こういう方たちも参加して、現在は20〜30のプロジェクトが動いているそうです。今のコミュニティの大きさが適切かどうかはわからないとのことですが、京都で学生、作家の卵、中堅作家に交じって川久保玲さんやセレクトショップのディレクターが同じ距離感でいられるニュートラルさは気に行っておられるようです。アウトプットのメディアにこだわらないのがSANDWICHの良さ。ランダムに何かが起きる状態を用意するために、今後も学生に限らず一緒に面白いプロジェクトを進めていける方を幅広く募集中なので、まだまだ名和さんの活動範囲は広がりそうです。
10時間トークショー 名和晃平2
サイン責めの名和さん。

10時間トークショー 051
10時間トークショー 054
3:10頃 4番バッターは関西ウォーカー・玉置編集長(下段写真右)、インセクツ・松村編集長の登場!紙媒体としての雑誌の話、SNSの話が中心になってしまいました。それはそれで面白い話なのですが・・・。もうちょっとコミュニティの話に持って行きたかったのですが、私ちょっと頭が回転しなくなっていたようです。

10時間トークショー 059
会場盛り上がっています!

10時間トークショー 065
今回のトークショーにちなんだ書籍コーナー。スタンダードブックストア心斎橋BFで展開中です。ぜひご覧になってください。

10時間トークショー 082
10時間トークショー 076
4:30頃、最後のゲストをお迎えする前にみんなでラジオ体操。
眠気を飛ばす!

10時間トークショー 097
10時間トークショー 100
『気仙沼子供集会場cadocco こどもワークショップ活動資金』『益子参考館震災再建基金』のためのチャリティオークション。
下はデハラユキノリさんの絵が落札された瞬間。6,000円也!
ありがとうございました!

10時間トークショー 104
10時間トークショー 103
5:00頃 さあいよいよ大トリは建築家の橋本健二さん、デザイナーの原田祐馬(写真左)さん。橋本さん曰く昔、普通に体感してきた人のつながりを言葉で定義しているのは不思議な感じがする、またそうしなくてはいけない時代になったのだと思う。そういう普通の集まりがなくなったので、直感で会いたいとかそんな感じが大事なのだ。橋本さんはご自身の事務所を『図書室』として開放しています。今月もあるようですので(2/18?)ぜひHPでご確認の上、足をお運びください。原田さんには大学で教えている学生の課題を例に出してお話していただきました。その上でコミュニティは自然な出来事であり、言葉の共有だけではなく体感的に蓄積していく時間の共有が大事。全然知らない相手と10時間トークを聞くのもコミュニケーションの始まり。隣の人の呼吸が聞こえるような状態が10時間も続く。それは青春18きっぷを使ってわざわざ時間をかけて知らない人と触れ合いながら旅をするのに似ていると。事実彼は疲れて一旦は『味穂』に行ったのだが、この10時間トークショーという試みが面白いから、どうしても気になって仕方がないので『味穂』から戻ってきたのだった。服部さんからも今日話題に上ったSNSもNET上ばかりでなくて、通信を介するだけではなくて隣の人と会話することであるともいえる。10時間をシェアしてきた方と改めてコミュニケーションをとってもらえるとありがたいという話が出た。 

10時間トークショー 115
服部さんの先輩からぜんざいの差し入れ。
服部さんは今年後厄だそうです。

10時間トークショー 123
6:20頃 みなさん、最後までありがとう!

10時間が適切かどうかはわかりませんが、長時間お互いに他人との時間を共有することで言葉ではなく肌身で体感できたことがあったような気がします。途中、つまらないと感じたり、面白いと感じたり、疲れたと感じたり、眠いと感じたり、それは違うぞと感じたり、様々な感情が入り乱れ、時にはその感情を共有できたりできなかったりしたのですが、多くの方が最後までお付き合いして下さったということは、ここに集まった方々とはどうやらいいコミュニティを形成したということですね。トークでも出ましたが、常に100%価値観を共有しなくても重なり合う部分がどのタイミングかで少しでもあれば、ゆるい関係性があれば十分なような気がします。原田祐馬さんがスタンダードブックストアが5年前より格段に良くなっているとおっしゃいましたが、それは今回のイベントでホスト役をしていただいたお二人、ゲストとして登壇いただいた方々、参加されたみなさん、そして今回は参加しなかったけれどいつもこの店にご来店いただく方々と関わってきたからこその進歩です。これからもお互いが楽しめる共犯関係づくりを願っております。そしてみなさんと何か具体的なものを作り上げたいと願っております。今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。

10時間トークショー 服部さん
服部さんはこの後夕刻に復調されました(笑)
みなさん、ホンマにどうもお疲れ様でした〜!

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