December 10, 2011
【EVENT】明日12/11トークショー! 奇界遺産 x TRANSIT

既報の通り
明日12/11(日)12時〜
3回目となるスタンダードブックストアでのTRANSITトークショー
『TRANSIT』 西日本横断トークイベント 〜「移動」か「停船」か〜
を開催いたします。
【出演】
TRANSIT 編集長 加藤直徳
写真家 佐藤健寿
イマイチ行動力に欠ける、と常日頃お考えの方に
佐藤健寿の著作『X51.ORG THE ODYSSEY』のPROLOGUEと『奇界遺産』の加藤直徳による解説をオススメします。
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『X51.ORG THE ODYSSEY』のPROLOGUEより(佐藤健寿)
【しかし結局、いくらネットで情報を集めてみたところで、これら世界の謎の真相に近づきようもなかった。〜中略〜検索エンジンや海外のニュースサイトを見つめながら、何かを知ったような気持ちになる自分に対する、いらだちだけが募っていったのである。〜中略〜だから私はマウスを置いて、リュックを背負うことを選んだ。
現地で一体何が起こっているのか、こればかりは、結局のところ、行ってみないと分からない。〜中略〜そして得た答えがたとえ「分からない」であろうと、「分からない」ことが自分で「分かれ」ば、それは大きな発見なのだ。
現地に赴き自分で確かめる姿勢は、現場主義に通じるもので私も大いに見習いたい。
『奇界遺産』解説より(加藤直徳)
【〜中略〜焼かれている死体の周囲で、家族や親族がむせび泣きながら祈っている景色の一部に自分も加わったとき、旅に対する考えが一変した。自分は常に自己の殻の中で現地の思惑を逸脱し、いつまでも脳内を旅しているだけだった。そこには、人間を等価で判断する基準ではなく、独りよがりのセンチメンタリズムが漂う。放浪の旅は目的がない。自分探しの旅もまたしかりだ。
旅に「目的」を求めるようになったのは、雑誌を始めるようになってから。〜中略〜インターネットのNEWSには出てこない現地の空気感を伝えるような雑誌『NEUTRAL』(現『TRANSIT』)を創刊するに至った。〜中略〜
そんな旅と雑誌作りを続けているうちに、佐藤健寿氏に出会った。〜中略〜写真集に踊る彼の写真、そして彼の取材姿勢は、不可思議なものを現地で見てやろう、感じてみたい、というただそれだけの純粋な衝動のみによって形成されている。それは彼の文章にも表れている。センチメンタルな自己顕示欲や、誰かに思想を押しつけようとする旅人特有の使命感はみじんも感じられない。彼自身が、ただ見たいものを見に行っているだけなのだ。ウジはそこに行くことに対してのみ「旅の目的」を持っていて、知識を溜め込んで誰かを論破しようとする姿勢がまるで感じられない。旅はあくまで過程にすぎないと捉えている。それでも現地ですべからく出会ってしまう強烈な風景や人物の言葉を、淡々と撮影し、記録していく。〜中略〜
他人が見たらそれはそれは馬鹿らしいことだろうが、いつか、そんな「無駄な」旅を一度でもしてほしい。きっと旅の面白さと好かんたらしさが理解できるだろう。〜つづく】
スタンダードブックストアも押しつけがましくない店にしたいもんです。

これまでさんざん旅してきた方、どうも旅する勇気が持てない方、どなた様もこのトークショーをお見逃しなく!

なんと司会進行はTRANSIT副編集長で『BIRD TRANSIT for GIRLS』の林紗代香さん。いよいよ見逃せない!
そしてBFカフェではTRANSITトルコ号タイアップメニューもお見逃しなく!
【しかし結局、いくらネットで情報を集めてみたところで、これら世界の謎の真相に近づきようもなかった。〜中略〜検索エンジンや海外のニュースサイトを見つめながら、何かを知ったような気持ちになる自分に対する、いらだちだけが募っていったのである。〜中略〜だから私はマウスを置いて、リュックを背負うことを選んだ。
現地で一体何が起こっているのか、こればかりは、結局のところ、行ってみないと分からない。〜中略〜そして得た答えがたとえ「分からない」であろうと、「分からない」ことが自分で「分かれ」ば、それは大きな発見なのだ。
現地に赴き自分で確かめる姿勢は、現場主義に通じるもので私も大いに見習いたい。
『奇界遺産』解説より(加藤直徳)
【〜中略〜焼かれている死体の周囲で、家族や親族がむせび泣きながら祈っている景色の一部に自分も加わったとき、旅に対する考えが一変した。自分は常に自己の殻の中で現地の思惑を逸脱し、いつまでも脳内を旅しているだけだった。そこには、人間を等価で判断する基準ではなく、独りよがりのセンチメンタリズムが漂う。放浪の旅は目的がない。自分探しの旅もまたしかりだ。
旅に「目的」を求めるようになったのは、雑誌を始めるようになってから。〜中略〜インターネットのNEWSには出てこない現地の空気感を伝えるような雑誌『NEUTRAL』(現『TRANSIT』)を創刊するに至った。〜中略〜
そんな旅と雑誌作りを続けているうちに、佐藤健寿氏に出会った。〜中略〜写真集に踊る彼の写真、そして彼の取材姿勢は、不可思議なものを現地で見てやろう、感じてみたい、というただそれだけの純粋な衝動のみによって形成されている。それは彼の文章にも表れている。センチメンタルな自己顕示欲や、誰かに思想を押しつけようとする旅人特有の使命感はみじんも感じられない。彼自身が、ただ見たいものを見に行っているだけなのだ。ウジはそこに行くことに対してのみ「旅の目的」を持っていて、知識を溜め込んで誰かを論破しようとする姿勢がまるで感じられない。旅はあくまで過程にすぎないと捉えている。それでも現地ですべからく出会ってしまう強烈な風景や人物の言葉を、淡々と撮影し、記録していく。〜中略〜
他人が見たらそれはそれは馬鹿らしいことだろうが、いつか、そんな「無駄な」旅を一度でもしてほしい。きっと旅の面白さと好かんたらしさが理解できるだろう。〜つづく】
スタンダードブックストアも押しつけがましくない店にしたいもんです。

これまでさんざん旅してきた方、どうも旅する勇気が持てない方、どなた様もこのトークショーをお見逃しなく!

なんと司会進行はTRANSIT副編集長で『BIRD TRANSIT for GIRLS』の林紗代香さん。いよいよ見逃せない!
そしてBFカフェではTRANSITトルコ号タイアップメニューもお見逃しなく!