March 05, 2011
【BOOK】文芸の棚より、最近の入荷です。

ヤスミナ・カドラ
1955年/アルジェリア出身/本名ムハマド・ムルセフール/軍の検閲を逃れるため女性名のペンネームで執筆し、後の2001年にフランス亡命を果たすまでその存在は不明であった。
―著者略歴より一部抜粋
通販ご希望の方はこちら。

通販の一部の商品でクレジットカードが
ご利用頂けるようになりました。 ⇒ こちらから
イベントチケット通販はこちら

「カブールの燕たち」(香川由利子・訳)
¥1,680税込
タリバン統治下、荒廃したアフガニスタンの首都カブールで、拘置所の看守アティクの心は荒みきっていた。仕事で神経を病み、妻は重い病に冒されている。友人は離縁を勧めるが、命の恩人である妻を棄てることを彼は躊躇う。だがやがて、アティクは夫殺しで死刑を宣告された美しい女囚に一目惚れしてしまう。女を救おうと走りまわり、憔悴していくアティクを見て、彼の妻は驚くべき提案をするのだった。壮絶なる夫婦愛を描いた衝撃作。

「昼が夜に負うもの」
(藤本優子・訳)
¥2,205税込
青い目をもつアラブ系の少年ユネス。彼は、身を寄せる伯父に降りかかった災厄のために、果樹園が立ち並ぶ美しい村リオ・サラドに移り住んだ。初めこそ土地に馴染めなかった彼だったが、やがてかけがえのない親友を得たことで、青春の日々を謳歌する。しかし、少女エミリーの出現と高まる戦争の足音が、ユネスと友人たちの絆を引き裂く。
イスラーム世界の抱える政治性の強い問題をテーマにしながらも、フランス語での執筆による美しいバランス感覚。そこで暮らす人々の悲哀や愛情をありありと描く流麗な筆致。
ノーベル賞/ブッカー賞作家J.M.クッツェーも絶賛した、近年世界的に評価を上げている作家のひとりです。
BF/文芸書