October 16, 2010

【BOOK】旅する哲学

世界中でその素晴らしい文体が好評を博すアラン・ド・ボン氏の、九章からなる旅についての追想と思索の一冊です。

哲学と聴くと、しばしば難解さや敷居の高さを想像してしまいがちですが、そんなことはないのがこの本。欧州圏内を中心とした方々の旅先で悠然とまどろみながら思索の波にゆらゆら揺れている様に、ボードレールやフローベール、ゴッホ、あるいは美について想いを馳せながら徒然なるままに書かれたエッセイです。

―アムステルダムでは、木製の扉の向こうにある中庭に、古い煉瓦の壁があった。運河沿いに吹き付ける身を切るような風にも負けず、煉瓦の壁は早春の弱い光を受けて、ゆっくり暖まっていくのだった。(本文より)

「美を自分のものにするために」という章にそんな言葉が記されます。美についての考察を深めながら書かれた、そんな何気ないオランダの町の風景も、こうして読むと心を打つような日の光が、目に浮かぶようです。

欧米では非常にファンの多い哲学者ですが、比べると日本ではそこまで紹介されることの少ない人物ではないでしょうか。原文も、読みやすい文体であるとの評をしばしば語られる人物ですので、自信のある方は原文で挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。(うちには原文は置いていないのです…)

ちなみに帯は池内紀氏が書かれており、個人的にはそれも◎。

忙しくて旅には行けない方も、こんな本なら、ぜひ。





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