September 20, 2010
【BOOK】"JACKPOT" by Kevin Landers
NY在住のフォトグラファー、Kevin Landersが撮影した、そこはかとないダメ感の漂うLower Eastの住人や浮浪者とそれを取り囲む風景。それでいて憎めない愛嬌のあるうらぶれた風情は、自然主義的と言えなくもない、凡庸で愛に満ちた街、まち。
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ニューヨークでお馴染みの、紙製コーヒーカップ。
道端に落ちた髪の毛。あるいはかつら。NY版つげ義春…。
古びた何処かの事務所。(たぶんサブウェイの)新聞売りのおじさん。
看板に"JACKPOT 70 MILLION"の文字。日本の宝くじ売り場によくある、「この売り場から1億円当選!」のNY版。皮肉と愛がこもった、個人的なお気に入り。
本書冒頭のインタビューに、Kevin Landersのこんな言葉があります。
"I like the desperate ingenuity of people."
「ぼくが好きなのは、破れかぶれな人々の独創性なんだ」
そこに暮らす人の今を少しの儚さと愛をもって描写した、うらぶれながらも美しい感性的な写真の数々。暁光や夕日に映し出された、疲弊して尚もNYでの生を全うしようとする、Lower Eastの人々。「街」はそれの集約としてただただ存在し続けるのです。そんなふうにして創られた生活によりそった芸術はいつだって、平凡な人たちを安心させてくれるのだと、ぼくは思います。
BFの旅行書・アメリカのコーナーにぽつねんと展開しております。税込¥4,200です。
表紙のカップを陶器にしてつくった、マグカップも販売しております。
こちらは税込¥2,415。NY好きのみなさま、ぜひ、です。