August 03, 2010
【BOOK】吉田修一『悪人』映画化!9/11公開予定!サイン本あります!

少し前になるが『悪人』の試写会に行った。
深津絵里、樹木希林、柄本明、妻夫木聡、いい役者が揃っていた。
(恥ずかしながら妻夫木聡って初めて容姿を知った!)
9月の公開をぜひお楽しみに!
通販ご希望の方はこちら。

通販の一部の商品でクレジットカードが
ご利用頂けるようになりました。 ⇒ こちらから
イベントチケット通販はこちら

数に限りはありますが原作文庫のサイン本あります。
原作素晴らしいです!
単行本発売当時うちのスタッフの書いたブログを再掲載します。吉田さんには当時ご来店いただきました。
↓
■今週の新刊■
『悪人』吉田修一著 朝日新聞社
『パークライフ』で芥川賞を、『パレード』で山本周五郎賞を受賞した吉田修一が自分の代表作として世に送り出す『悪人』。読み出してすぐに「こんなのありか?」と思い、そして、半分くらいで「いったいどうするんだ?」と思うはずだ。「どうなるんだ?」ではなくて、「どうするんだ?」だ。それくらい、吉田修一はまるで伏線の張り逃げをするかのように断片を書き散らす。そしてラストに向けて断片が収束していくのかと思いきや、それぞれの断片は断片のままで、けれど同じ方向を向くかのように何かを照らし出す。そのラストへ向けたストーリーの疾走と読後に立ち上ってくる何かをぜひじっくりと味わってほしい。
読後に表紙に大きく書かれた『悪人』の文字をぼうっと見ながら勝手な空想をしていたら、「悪」という字は「亜」と「心」からできていることに気が付いた。「亜」とは亜鉛や亜熱帯という言葉に使われる通り「〜になりきれない」という意味を持っている。すると「悪」とは「未熟な心」とも読める。吉田修一が断片に描き込んでいたのは、誰の心にも棲むそんな「悪」のような気がした。

吉田修一ファンの方
こちらのサイン本も
僅かですがございます。