February 25, 2010
【BOOK】京都の闇がのしかかる

この世ならぬものは、日常生活のすぐ隣にある・・ぽっかりと、口を開けてあなたを待っている。あるいは遠い積み重なった時間のすきまからやってくる・・
本書はいわゆるホラーではない。はっきりした結末や、落ちや、どんでんがえしや、カタルシスとは無縁の本である。
本書にはイタチの姿をして「魔」が出てくる。私にはこんな経験があります。夜中に家の前でタバコをすっていたら、向かいの雨どいからイタチが出、こちらに気づかずに私の方へひょこひょこきたのです。私がわざと急にたちあがったらイタチが腰を抜かさんばかりにおどろいて逃げ去りました。数メートルはなれたドラム缶の陰でたちどまり、こちらにむいて「ギギギギ」と歯をむいてうなったのです。
「きつねのはなし」をこれより先に読んでいたらわたしが腰を抜かしていたでしょう。
ちなみにわたしは大阪市民です by
「残念な」店長