January 24, 2010
【BOOK】夜はやさし。
「しん」、とした小説、であった。愛しいものはすぐ近くにあって、夢見るものは遠い遠いところにある。そんな本であった。
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吉田篤弘さんの「つむじ風食堂の夜」である。いつとも、どことも知れない(月舟町という名はあるが)どこか「遠い」町で暮らしはじめたわたし。日が落ちてから開く食堂。名前はないがいつ、誰ということなく「つむじ風食堂」と呼ばれている。
十字路の角にあって、いつもどこからともなく風が吹き、店の前でつむじ風を巻き起こす。深くなってゆく夜。月明かり、星明り、どこからかもれる店明かり。「しん」とした小説であった。「遠い」小説?「はるかな」小説?こんな言葉が浮かぶ。
「先生」ことわたしと、この町で出会った人々との、これまた「遠い」ような「近い」ようなココロ模様。食堂のおじさんだって、帽子屋の桜田さんだって、イルクーツクに想いをとばしている果物屋さんだって、デ・ニーロの親方だって、タブラさんだって皆温かみを持って立っている。「遠く」「しん」とした本でありながら人々は体温を持った人として描かれている。過去や、性格などをこと細やかに書き込んでいるわけではないのに「隣に」立っているように、横から温かみが移ってくる。
どこかへたどりつくわけでなく、区切りがつくわけでなく、わたし、や周りの人々は日常を丁寧に積み重ねていくのだろう。本を閉じたあと、皆の行く方に想いをはせてしまう。
先日ご紹介しましたとおり、吉田篤弘さん直筆サイン本の「つむじ風食堂の夜」あります!大変好評につき、どんどん減っていっております。お早目のご来店を強くおすすめします。
吉田浩美さんとのダブル!直筆サイン本の「ないものあります」(文庫)「テーブルの上のファーブル」(単行本)も今ならございますよ。
追伸・・・・登場人物の、奈々津さんに惚れてしまったかも知れない・・・「わたし」がドキドキしたようにこっちまで「ドキドキ」してしまいました・・・
これは恋か?きぅとそうだ。
奈々津さんについて男性諸氏の意見をききたい。
by 「残念な」店長
十字路の角にあって、いつもどこからともなく風が吹き、店の前でつむじ風を巻き起こす。深くなってゆく夜。月明かり、星明り、どこからかもれる店明かり。「しん」とした小説であった。「遠い」小説?「はるかな」小説?こんな言葉が浮かぶ。
「先生」ことわたしと、この町で出会った人々との、これまた「遠い」ような「近い」ようなココロ模様。食堂のおじさんだって、帽子屋の桜田さんだって、イルクーツクに想いをとばしている果物屋さんだって、デ・ニーロの親方だって、タブラさんだって皆温かみを持って立っている。「遠く」「しん」とした本でありながら人々は体温を持った人として描かれている。過去や、性格などをこと細やかに書き込んでいるわけではないのに「隣に」立っているように、横から温かみが移ってくる。
どこかへたどりつくわけでなく、区切りがつくわけでなく、わたし、や周りの人々は日常を丁寧に積み重ねていくのだろう。本を閉じたあと、皆の行く方に想いをはせてしまう。
先日ご紹介しましたとおり、吉田篤弘さん直筆サイン本の「つむじ風食堂の夜」あります!大変好評につき、どんどん減っていっております。お早目のご来店を強くおすすめします。
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追伸・・・・登場人物の、奈々津さんに惚れてしまったかも知れない・・・「わたし」がドキドキしたようにこっちまで「ドキドキ」してしまいました・・・
これは恋か?きぅとそうだ。
奈々津さんについて男性諸氏の意見をききたい。
by 「残念な」店長