September 19, 2009

【BOOK】労働倫理とは何か?

SN3F2194たまにはちょい堅めの本もオススメしないとコイツらあんまし本読んでないんちゃう?と疑われるので、2008年に青土社から発売されたジグムント・バウマンの「新しい貧困」、税込2,520円を取り上げる次第です。
原題は「Work,Consumerism,and the New Poor」で「労働、消費主義、ニュープア」。

たまにはこんな本も紹介してみます、というより中の一節を紹介してみます、というより中を丸写ししてみます。

丸写しするのは、14ページというかなり前半も前半の一節。
やっぱり読んでないんちゃう?

  中  略

労働倫理とは何か?
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それはようするに一つの戒律であり、二つの明示的な前提と、二つの暗黙の信念(前提の間違い?)から構成されている。

第一の明示的な前提は、幸福に暮らすために必要な何かを得るために、人は、賃金を受け取るに値すると他の人々からみなされることを行なわねばならず、「無料のランチなどなく」、常に「ギブアンドテイク」の関係にあり、後で与えられたいのなら、最初に与える必要があるということである。

第2の明示的な前提は、すでに獲得したもので満足してしまって、それ以上を望まず、それ以下で我慢してしまうのは悪いこと(道徳的に有害で愚かなこと)であり、自分の持っているもので満足できそうだと、それ以上手を伸ばそうとしないのは恥ずべき不合理なことであり、また、さらなる労働の活力を得る以外の目的で休息を取るのは不名誉なことだというものである。言い換えると、働くことそれ自体が崇高で賞賛される活動なのである。

戒律は次のように続く。たとえ、自分にもたらされるものが、自分がまだ持っていないものか、自分には必要でなさそうなものなのかがわからなくても、人は働き続けるべきである。働くことは善であり、働かないことは悪である。

一方、それなくして、これらの前提も戒律もそれほど明確に思えない暗黙の前提が、大半の人々が売却できる労働能力を持っており、それを売ることで生活の糧を得、交換に値するものを得るということである。彼らが所有するすべてのものは、彼らの過去の労働に対する報酬であり、働き続けようとする意思である。労働こそがすべての人間の正常なあり方であって、働かないことは異常なことである。大半の人々が自分の義務を果たしており、そうした人々に向かって、自分たちの義務を果たせるのに何らかの理由でそうできない人々と、彼らの利益や特典を分かち合うよう求めるのは、不公正とされる。

もう一つの暗黙の前提が、他の人々から承認される価値のある労働は、給与や賃金を要求し、売却できて購入してもらえそうな労働、労働倫理が命じる道徳的価値のある労働だけだというものである。これが、単純ではあるが、労働倫理が私たちの社会で歴史的に装い、「近代(モダニティ)」の名で登録された形態のあらましである。

人々が倫理について語るのを聞くたびに、私たちは、きっと、誰かがどこかで、他の人々の行動に不満を感じていて、彼らに別な行動をとらせようとしていると確信するが、労働倫理のケースほど、このことが当てはまるものはない。

その人その人の働き方や立場によって受け取り方が違うのでしょうが、なかなか耳に痛いお言葉です。

シルバーウィークを休めない私から皆様へのささやかな嫌がらせです。

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