May 03, 2009

三ッ寺本屋通信 第54号 by std.

☆☆☆
三ッ寺本屋通信
第54号 by std.
☆☆☆
2009年4月6日配信
配信が遅れてゴメンナサイ。あったかいのか寒いのかよくわからない4月の大阪。季節はずれの風邪などお召しにならないようお気をつけください。
■今週の名言■『自分で買った雑誌には買ったときの記憶が、その時空間性が、つまりアウラがまとわりついているからだ。』

坪内祐三著 「私の体を通り過ぎていった雑誌たち」新潮文庫より


速報など最新情報はTwitterで!

通販ご希望の方はこちら。


通販の一部の商品でクレジットカードが
ご利用頂けるようになりました。 ⇒ こちらから


イベントチケット通販はこちら

坪内さんは、ケチだからではなく、自分で買った雑誌はなかなか捨てられなくて、送られてきた雑誌はどんどん捨てられると書いている。その理由が今回の名言です。
また、昔愛読した雑誌を失くし、時間がたってから古本屋などで買い戻しても、元の雑誌にあったアウラが消えており、同じ雑誌でも元のものとは違っていると言います。
わたしも坪内さんと全く同感で、部屋にはずいぶん昔に買って、今ではめったに読み返すことのない雑誌が山のように積み上げられている。本当にたまにページを開くと、やはり当時の記憶や光景がうっすらと浮かび上がり、ついつい何冊も見てしまう。
ほとんどの人が初めて手にする雑誌が「たのしい幼稚園」「めばえ」「おともだち」といった幼年誌であるように、坪内さんの体験も「たのしい幼稚園」から始まる。それも恐ろしいほどの記憶力と資料による調査を持って。
雑誌に元気のない現在とは違い、1960年代〜80年代という雑誌が一番元気のあった時代の34誌を坪内さんの思い出とともに振り返る本書。
どちらかといえば雑誌を作る側の人に読んでもらいたい本です。
一般的に読む冊数は、書籍よりも圧倒的に多い雑誌。今の自分になる上、またこれからの自分をつくる上で大きな影響力を持つ雑誌についてちょっと考えて見ませんか?
■今週の新刊■ その1 「pen 2009/4/15号」特集 完全保存版ダ・ヴィンチ全作品・全解剖」ルネサンスの天才は何を描いたのか?

 今も世間を騒がすダ・ヴィンチ。その67年の生涯は西洋美術史そのものだった「美の教科書たる」全絵画を徹底解説!!さらに習作・未完の作品まで紹介。時代の寵児を育んだ「ルネサンス」(ルネッサ〜ンス)ではないという時代背景までわかる記事もある。さらに彼は都市計画・解剖学・航空力学・天文・哲学の始祖でもあった。まさに知と美のエンサイクロペディア。モナリザ・最後の晩餐だけじゃないダ・ヴィンチの魅力総特集100ページ弱!!

■今週の新刊■ その2 「ブルータス 2009/4/15号」仏像特集 すでにブームというより定着した感のある仏像ブーム。最新号ではファンキーな全国の仏像たちを大紹介。買わんとぶつぞう。

■今週のDVD■「ローマの休日」1954年 オードリー・ヘップバーン、グレゴリー・ペック出演。ウィリアム・ワイラー監督
 今も世界の妖精と呼ばれ、人気の衰えないオードリー。そのオードリーが初主演にしていきなりアカデミー主演女優賞を受賞した世紀の名作。なにゆえに名作なのか。それはひとえにオードリーとペックの魅力とそれを最大限いかした名匠ワイラーのおかげだ。名作でありながら「愛される」映画、いや「愛さずにはいられない」映画。
 今も日本で50代以上の一般人にアンケートをとるとこの映画が「エデンの東」「風と共に去りぬ」「ウエストサイド物語」を押しのけ1位に輝くだろう。主演2人が始めてかわす言葉「ここはエレベーターですか?」。その意味はぜひ本編で。
 定価税込¥500円。DVDコーナーで販売中。


standardbookstore at 14:49│Comments (0)clip!MAIL MAGAZINE 
★通販★
※BASE通販サイト※

※BASEはコンビニ決済・クレジットカードがご利用頂けます。

・海外雑誌

twitter
Access
〒大阪市天王寺区堀越町8-16 TENNOJI BASE
TEL.06-6796-8933
[acsess]
JR大阪環状線・御堂筋線・谷町線・近鉄線
天王寺駅 徒歩6分


詳しい地図はこちら>>>