March 25, 2009

【BOOK】farewell,my lovely・・・さようなら、愛しい人・・・・

090325_1952~01 「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」「ギムレットには早すぎる」「さよならをいうことは少しの間 死ぬことだ」などなど名言の宝庫であるレイモンド・チャンドラー。20世紀を代表するする作家であり、ハードボイルド小説の枠に収まりきらない普遍性を持つ作家でもある。
 
 以前、当ブログで紹介した「ロング・グッドバイ」に続き、村上春樹氏の新訳によるチャンドラー第2弾「さようなら、愛しい人」がまもなく刊行される。

 前科者、大鹿マロイは刑務所を出た足で、分かれた女を探して、街をさまよう・・1940年代、いやしき天使の街、ロスアンジェルスの夜を・・。彼とひょんなことから知り合った私立探偵のマーローは・・・ そして哀切のラスト・・・

 全編に流れるリリシズムと非情な目が男と女の哀切な生を鮮烈に描き出す・・・大著「ロング・グッドバイ」と」比べて小粒な感がしないでもない本書であるが、完成度の高さ、切れ味のよさ、あふれる情感はこちらのほうが上か・・と思う。男に読んでもらいたい以上に女性にも読んでもらいたい。男心の愚かさが少しは理解してもらえるのではないかと思う。中にはそのセンチメンタルさにアレルギーを起こす方もいるかと思うが。

 本書も「ロング・グッドバイ」のように清水俊二氏の訳で長年、親しまれてきた。村上春樹氏がこの名著をどのように翻訳するのか、楽しみである。

090325_1952~01  村上春樹翻訳版は「さようなら、愛しい人」のタイトルで4月25日発売。清水俊二氏の訳と読み比べるのも一興。こんどの装丁もチップ・キッド氏かな・・・

 by S


 
 

 
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