November 18, 2008

三ッ寺本屋通信 第43号 by std.

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三ッ寺本屋通信
第43号 by std.
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2008年10月24日配信

■今週の名言■
つまり、カップの中には人間性のすべてが注ぎ込まれてしまうってわけだ。
『コーヒーに憑かれた男たち』嶋中 労著 中公文庫

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 首相が通うような一杯何千円もする会員制バーのカクテルの話ではなく、ミシュランに三ッ星もらうような寿司屋の話でもない。ただの、たかが、しょせん、数百円のコーヒーの話。
 ネルドリップにしろ、ペーパードリップにしろ、一杯のコーヒーに自分の全人間性をかけている人がいる。ドリップするポッドを持ち続けたため、腕が曲がったままになってしまった人がいる。お客さんが少しでもコーヒーを飲み残せば、一日中その原因を考え込んでしまう人がいる。
 よく言う「情熱のアロマ」とは、ひょっとしたら、飲んだ者が感じるそれではなく、つくる者が傾けるそれを言うのではないか?と思ったくらいだ。「この一杯に俺の全人間性が注ぎ込まれているんだ」と自覚する人間のつくるコーヒーをあなたは飲めますか?その情熱を飲み下す覚悟がありますか?
 僕はまだちょっとないですね。

■今週の新刊■
『モダンタイムス』伊坂幸太郎著 講談社
 『ゴールデンスランバー』で本屋大賞を受賞し、今もっとも注目を集める作家、伊坂幸太郎の最新刊!冒頭から張りに張られる伏線と、読者の知的興奮を喚起する「クールな台詞」はますます磨きがかかり、1200枚をあっという間に読み走らせてくれます。90年代に村上龍が指摘した「システム」という見えない気持ち悪さは、ゼロ年代後半の今ここに伊坂幸太郎がネットというファクターを加えて昇華させた、とも言えるかもしれません。しかし、いつもながら伊坂幸太郎は私たちが知らず知らず陥っている「気持ち悪さ」をいつもユーモアで気が付かせてくれる希有な作家です。

■今週のニュース■
『キャンディストリッパー』デザイナー板橋よしえさんサイン会!!10/26sun.13:00-
 キャンディーストリッパーは1995年、板橋よしえさん、菊地千春さんの2人が始めたファッションブランド。ガーリーかつロックテイストあふれる洋服は、10代〜20代の女性を中心に圧倒的な人気を誇り、大阪店では当店と同じ三ツ寺筋にあります。夢を抱いて上京し、そして夢をかなえたパワフルな2人の生き方を綴った『キャンディストリッパー 〜2人のファッションデザイナー〜』の発売を記念して板橋さんのサイン会を当店で行います。電話予約も承ります。
※ご来場いただいたお客様、ありがとうございました※

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は11月07日(金)の予定です。


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