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来年4月で休刊なので、あと半年。
“休刊発表”以来、ますます面白くなってきたので、実は休刊なんてしないんじゃないかって密かに願っているんですが…。

森本千絵さんの創る世界が個人的に好きだっていう事も手伝ってますが、最近の広告批評を読むのは本当に楽しい。彼女のアートワークにワクワクしながらページをめくる。毎月の特集ページもどんどん濃厚になっていってる。そして、ヤンチャです（良い意味で）!!!

前号のNo.329『マンガ☆新世紀』の、グラビアページが何故かちょいエロで、撮影したのが絶好調のファッション・フォトグラファー新田桂一氏だったり。（師がテリー・リチャードソンである、）彼がエロを好んで撮るのは解るんですが、マンガというテーマがどうエロに結びつくのか!?…正直、まったく解らない。でも、モチロンちゃんとした意図はあると思うし、そういうバカっぽい感じが面白くて好きなんですけどね。

ところで、日本を代表する“エロ写真家”と言えば誰でしょう?

アラーキー!!との声も聞こえてきましたが、正解は篠山紀信氏!!!
今月号の宮崎あおいさんのグラビア写真は、全て彼が撮影。
テーマに合わせ“カワ＊キシン”や“シノヤマ　キシン”と名前を使い分けている。そういう小さな演出にも、思わずニヤっとさせられます（他にも“dejiキシン”なんてのも、何かの雑誌で見たことがある）。まぁ、いくらキシンさんだからって、彼女のグラビアは当然ノン・エロです。

エロ、エロと必要以上に言ってしまいましたが（失礼いたしました）、やっぱり日本写真界の巨匠です。どの写真も本当に素晴らしい!!そのままポスターになってもおかしくないものばかり!!「カッコイイ宮崎あおい」や「カワイイ宮崎あおい」と、色んな宮崎あおいを引き出している。中でも、この写真は一番好きですね。見た瞬間ドキドキしちゃいまいた。『篤姫』なんて1話も見たことの無い僕でも、この1冊（1枚）で宮崎あおいのファンになってしまいそうです。

最高にいい顔をしている彼女をスタイリングしたのは、日本を代表する3名のスタイリストさん達。

60年代からスタイリストとして活動している“ヤッコさん”こと高橋靖子さん。彼女の書籍は当店でもちょくちょく売れます。僕が好きな前の写真のスタイリングも彼女が担当。


この白の写真は、伊賀大介さんが担当。そして、橋本庸子さんという豪華な面子。ファッション誌はモチロン、映画やCMでも活躍中のトップ・スタイリスト達が宮崎あおいをスタイリングします。

その他、話題のH&Mや、TGC、最近のファッション誌で良く見られる「付録」についての記事、ヴィヴィアン・ウエストウッドなどなど、ファッションにまつわる記事が最後までギッシリ詰まってます。

少々長くなってしまいましたが、今月号はバカ売れしちゃいそうな予感。表紙は全部良くって、どれにしようか迷うところ。宮崎あおいファンなら、やっぱり全バージョンまとめ買いされるんでしょうか？ファンでなくても、コレは1冊持っといた方が良さそうですよ。

この特集号は、アパレル関係者やファッション好きな方にこそ読んでもらいたいですね。広告批評を読んだことの無い人達に「オモシロイ!!」と思っていただけたら嬉しいです。
なので、ファッションコーナーでも大展開しています!!1F・店内入ってスグん所です。デカいサイズの雑誌に埋もれて、ちっこいサイズの宮崎あおいがキラキラ輝いているかと思います。気に入っていただけたら、ぜひ奥のバックナンバーコーナーにも足を運んでください。

歴史のある雑誌なんですが、専門的な雑誌なのでまだまだ認知度は低いのが現実。休刊まで、より多くの人に「広告批評」を知ってもらえればと思います。