August 31, 2007

三ッ寺本屋通信 第12号 by std.

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三ッ寺本屋通信
第12号 by std.
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2007年8月17日配信

猛暑という言葉の次は、酷暑だそうで。じゃ、その次は激暑かな?爆暑かな?いずれにしても皆さま、お気をつけて。

■今週の名言■
私は、「C」より出でて、今ふたたび「C」に至ったのだ……。
『深夜特急6 南ヨーロッパ・ロンドン』沢木耕太郎著 新潮文庫
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 旅をする若者の聖書とも言うべき本で説明不要だと思うけれど、沢木耕太郎は、就職した会社をたった一日で辞めてバスでユーラシア横断の旅に出た。アジア、中東を抜けユーラシア西端の国ポルトガル・リスボンで沢木は「サグレス」という岬の名を冠したビールに出会い、その岬を目指す。
 サグレス岬のホテルで朝、紅茶を飲むときにポルトガル語では紅茶を「CHA」と表記することを教えられる。沢木は日本の茶、アジアのチャイという「C」で表記する国から、ヨーロッパのティー、テといった「T」で表記する国を経て、ユーラシア最西端でまたふたたび「C」のお茶の国にたどり着いたことに気がつき、旅の終わりを決意する。
 人は旅に限らず、「帰ろう」と思うとき、目指した先にあったものが実は出発地点にあったものだと気がついたときなのかもしれない。悩みを脱して邁進した先でぶつかった悩みは、実はもとの悩みと大して変わらないのかもしれない。
 沢木は最終地ロンドンから「ワレ到着セズ」と電報を打った。振り出しに戻ろうが、堂々巡りだろうが、私たちは歩みを止めるわけにはいかない。

■今週の新刊■
『ディック・ブルーナのデザイン」芸術新潮編集部編 新潮社
 世界一有名なウサギ、ミッフィーを生み出したデザイナー、ディック・ブルーナが手掛けた本やポスターのデザインが時代を追って紹介されている。なるほど、本人も言うとおり、マティスやレジェのようなデザインも多くある。しかし、キャラクターや人物のデザインが登場すると、ディック・ブルーナならではの魅力があふれているように思う。
 シンプルなシルエット、限られた色数、簡潔な点や円で描かれる表情。デザインはシンプルであればあるほど、見る人がたくさん想像できる、とは彼の言葉だけれど、まさに見れば見るほど気になってしまうキャラクターがそこにいる。
 彼がどのように絵を描いて、デザインを決めているのか。その作業工程がこの本にくわしく紹介されている。グラフィックソフトで黒いラインを引き、中を色で塗りつぶす、ひょっとしたらそんな方法でもミッフィー(らしきもの)は描けるのかもしれない。でも、ディック・ブルーナの方法は・・・!?
 答えはぜひ本を手に取って↓↓。

bruna












■今週のニュース■
ヘキサグラズマ+東藤リカ&ヤスイクライLIVE 8/26 sun 15:00- 入場無料!!
 前日8/25のメイク&ファッションイベントに続いて、過ぎ去ろうとしている夏を捕まえるべく、日本語ジャズポップバンド・ヘキサグラズマと藤堂リカ&ヤスイクライの2バンドが『足りない夏休み」と題打ってカフェライブをします!夏休み最後の日曜日、海やキャンプにいく元気がある人もない人も、ここはひとまずスタンダードブックストアへ!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は8月31日(金)の予定です。



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