June 22, 2007

三ッ寺本屋通信 第7号 by std.

☆☆☆
三ッ寺本屋通信
第7号 by std.
☆☆☆
2007年6月8日配信

半袖の季節がやってきました。袖がほんの30センチなくなっただけで、かなり自由になった気がすると言ったら大げさでしょうか…

■今週の名言■
五十歳をすぎれば、好き放題に生きてよろしい。
『「不良中年」は楽しい』嵐山光三郎著 講談社文庫
 著者は中年男ばかりを集めて「不良中年行動規範研究所」なるものを設立したらしい。この本はその講義禄だ。綴られている著者の体験談はマジメなのかフマジメなのか、筆致は抱腹絶倒を極めている。
 ローンがなんだ!仕事がなんだ!家庭がなんだ!残りの人生を考えれば、好き勝手に生きなきゃもったいない!そのかわり、やせ我慢をしてでも自分だけは自分の力を信じる。自分が自分を安く見積もってはイケナイ。
 それが不良中年の心意気らしい。
 自分流に生きる人はみんな不良ならざるをえない。誰からの評価もいらない。「モテる」という評価を求める「ちょいワル」とは違う。不良中年は無印。自分という印以外は。

■今週の新刊■
『マイクロポップの時代:夏への扉』松井みどり著 PARCO出版
 現代アートに関する鋭い考察を続ける松井みどりが今、日本のアートで何が起こっているのかを記す評論&画集。10人のアーティストを取り上げ、彼らの活動を「マイクロポップ」と名づけている。
 村上隆と奈良美智が日本的文脈の中で世界的評価を得た後、次の世代は何を模索しているのか?著者によれば、「マイクロポップ」とは、不確かでありながらも世界的に組織化されていく現代で、具体的なモノや断片の意味や役割を取り払い、身体的感覚で問い直すという作業だ。
たぶん、現代においては普遍的テーマ(例えば、博愛だとか、自由だとか)よりも、生活の中のひとつひとつの方がはるかに信じられるのだ。意味や役割より「今ここ」の物理的な実存が。
 かつて梶井基次郎が『檸檬』の中で手のひらに感じた檸檬一個の重さのように・・・と言うとちょっと本屋的すぎるかな・・・
 
■今週のニュース■
DJ LIVE IN std.!! 6月16日(土)16:00-
 ジャズギター、ソロギター、バンド、パーカッションと来たところで、満を持して、というわけではないですが、とうとうstd.にDJが登場です。しかも、カフェではなくて本の売り場の中に!!プレイしてくれるのは普段はハードコアテクノ、ブレイクビーツのジャンルで活躍するドイツ人DJ、ノイズクリエイターとエンザイム。本屋用にライブしてくれるとのことですが、果たしてどんな音空間になるのか?本を読みながら、選びながら、音楽も楽しめるのか?
 入場無料なので、とにかく皆さん遊びに来てくださいね。オープニングアクトは30分前です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は6月22日(金)の予定です。

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