May 25, 2007
三ッ寺本屋通信 第5号 by std.
☆☆☆
三ッ寺本屋通信
第5号 by std.
☆☆☆
2007年5月11日配信
長い休みが終わったと思ったら、暑くなったり寒くなったり大変です。皆さま体調など崩さぬように…で、うれしいお知らせ!なんとクーポンが変わります。その驚きの特典とは!?最後まで読んでくださいね!
■今週の名言■
なんでこんなにすばらしいことをみんな、毎日してるのに、みんな、特別には幸せそうじゃないの?
『ハチ公の最後の恋人』吉本ばなな著 中公文庫
霊能者だった祖母が遺言で予言したとおりに主人公の女の子マオはインドから来た青年ハチに巡り会い、ハチの「最後の恋人」になる。1年ではなればなれになることがはじめからわかっていた恋愛の終末が近づいた時に、マオがハチに言う台詞がこれ。
マオの言う「こんなにすばらしいこと」とは、大切な人と些細で雑多な日常のあらゆることを共有し続け、お互いでお互いのすべてを丸抱えしてしまうことだと思う。そんな当たり前を特別に幸せだと感じられるのは、「期限」があることで今まで積み重ねてきた日常がどんどん濃縮されるからだろうと、つい思ってしまう。でも、例えば明日会えなくなる、見えなくなる、書けなくなる、もう二度と時間を共有することができなくなる…ということを考えながら(つまり期限がないのならば心の中で思ってみたりして)些細で雑多な日常に幸せを感じてみたいとも思う。
ついでだけれど、表紙の装丁に使われているキラキラした水色の南の海にサーファーが浮いている写真もこの本を素敵にしている。
■今週の新刊■
『悪人』吉田修一著 朝日新聞社
『パークライフ』で芥川賞を、『パレード』で山本周五郎賞を受賞した吉田修一が自分の代表作として世に送り出す『悪人』。読み出してすぐに「こんなのありか?」と思い、そして、半分くらいで「いったいどうするんだ?」と思うはずだ。「どうなるんだ?」ではなくて、「どうするんだ?」だ。それくらい、吉田修一はまるで伏線の張り逃げをするかのように断片を書き散らす。そしてラストに向けて断片が収束していくのかと思いきや、それぞれの断片は断片のままで、けれど同じ方向を向くかのように何かを照らし出す。そのラストへ向けたストーリーの疾走と読後に立ち上ってくる何かをぜひじっくりと味わってほしい。
読後に表紙に大きく書かれた『悪人』の文字をぼうっと見ながら勝手な空想をしていたら、「悪」という字は「亜」と「心」からできていることに気が付いた。「亜」とは亜鉛や亜熱帯という言葉に使われる通り「〜になりきれない」という意味を持っている。すると「悪」とは「未熟な心」とも読める。吉田修一が断片に描き込んでいたのは、誰の心にも棲むそんな「悪」のような気がした。
■今週のニュース■
夏が近づけばカレーでしょ。『ネパールカレー』ネパリ・バザーロ
天気がたまたま良い日に朝早く起きて、洗濯もすませてしまうと、無性にカレーが作りたくなります。まとめて一週間分くらいのカレーを作ってやりたくなります。夏が近づくとはきっとそういうことです。
そんなカレーを作りたくなったときはぜひこの『ネパールカレー』を使ってください。1箱で4食分のマサラが入ってます。マサラとは、スパイスのこと。この『ネパールカレー』には8種類のマサラが入っていてお好みによって調節できるという本格派。ルーの塊を落とす以外のカレーに初チャレンジするときにもいいかも。写真はシーフード用。他にベジタブル用、チキン用があります。
この『ネパールカレー』はネパール産のフェアトレード商品で、発展途上国の商品を安く買い叩くのではなく適正な値段で買い上げて現地の人々の暮らしを助けるとという目的を持った商品です。カレーを作りながら、食べながら、小さな国際貢献もできますね。
■今週のニュース(2)■
ケータイクーポンが変わります!なんと見せるだけでソフトドリンク50円引き!!
スタンダードブックストアメール会員にご登録いただいた皆さま、毎回最後まで読んでくれている皆さま、ありがとうございます!今日からケータイクーポンが変わります。1000円以上のお買い上げレシートはいりません。ただ、クーポンを見せればソフトドリンクが50円引きです。今まで以上にじゃんじゃん使ってください。ただし、他のサービスやチケットと一緒には使えませんのであしからず。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は5月25日(金)の予定です。
速報など最新情報はTwitterで!
通販ご希望の方はこちら。
通販の一部の商品でクレジットカードが
ご利用頂けるようになりました。 ⇒ こちらから
イベントチケット通販はこちら
三ッ寺本屋通信
第5号 by std.
☆☆☆
2007年5月11日配信
長い休みが終わったと思ったら、暑くなったり寒くなったり大変です。皆さま体調など崩さぬように…で、うれしいお知らせ!なんとクーポンが変わります。その驚きの特典とは!?最後まで読んでくださいね!
■今週の名言■
なんでこんなにすばらしいことをみんな、毎日してるのに、みんな、特別には幸せそうじゃないの?
『ハチ公の最後の恋人』吉本ばなな著 中公文庫
霊能者だった祖母が遺言で予言したとおりに主人公の女の子マオはインドから来た青年ハチに巡り会い、ハチの「最後の恋人」になる。1年ではなればなれになることがはじめからわかっていた恋愛の終末が近づいた時に、マオがハチに言う台詞がこれ。
マオの言う「こんなにすばらしいこと」とは、大切な人と些細で雑多な日常のあらゆることを共有し続け、お互いでお互いのすべてを丸抱えしてしまうことだと思う。そんな当たり前を特別に幸せだと感じられるのは、「期限」があることで今まで積み重ねてきた日常がどんどん濃縮されるからだろうと、つい思ってしまう。でも、例えば明日会えなくなる、見えなくなる、書けなくなる、もう二度と時間を共有することができなくなる…ということを考えながら(つまり期限がないのならば心の中で思ってみたりして)些細で雑多な日常に幸せを感じてみたいとも思う。
ついでだけれど、表紙の装丁に使われているキラキラした水色の南の海にサーファーが浮いている写真もこの本を素敵にしている。
■今週の新刊■
『悪人』吉田修一著 朝日新聞社
『パークライフ』で芥川賞を、『パレード』で山本周五郎賞を受賞した吉田修一が自分の代表作として世に送り出す『悪人』。読み出してすぐに「こんなのありか?」と思い、そして、半分くらいで「いったいどうするんだ?」と思うはずだ。「どうなるんだ?」ではなくて、「どうするんだ?」だ。それくらい、吉田修一はまるで伏線の張り逃げをするかのように断片を書き散らす。そしてラストに向けて断片が収束していくのかと思いきや、それぞれの断片は断片のままで、けれど同じ方向を向くかのように何かを照らし出す。そのラストへ向けたストーリーの疾走と読後に立ち上ってくる何かをぜひじっくりと味わってほしい。
読後に表紙に大きく書かれた『悪人』の文字をぼうっと見ながら勝手な空想をしていたら、「悪」という字は「亜」と「心」からできていることに気が付いた。「亜」とは亜鉛や亜熱帯という言葉に使われる通り「〜になりきれない」という意味を持っている。すると「悪」とは「未熟な心」とも読める。吉田修一が断片に描き込んでいたのは、誰の心にも棲むそんな「悪」のような気がした。
■今週のニュース■
夏が近づけばカレーでしょ。『ネパールカレー』ネパリ・バザーロ
天気がたまたま良い日に朝早く起きて、洗濯もすませてしまうと、無性にカレーが作りたくなります。まとめて一週間分くらいのカレーを作ってやりたくなります。夏が近づくとはきっとそういうことです。
そんなカレーを作りたくなったときはぜひこの『ネパールカレー』を使ってください。1箱で4食分のマサラが入ってます。マサラとは、スパイスのこと。この『ネパールカレー』には8種類のマサラが入っていてお好みによって調節できるという本格派。ルーの塊を落とす以外のカレーに初チャレンジするときにもいいかも。写真はシーフード用。他にベジタブル用、チキン用があります。
この『ネパールカレー』はネパール産のフェアトレード商品で、発展途上国の商品を安く買い叩くのではなく適正な値段で買い上げて現地の人々の暮らしを助けるとという目的を持った商品です。カレーを作りながら、食べながら、小さな国際貢献もできますね。
■今週のニュース(2)■
ケータイクーポンが変わります!なんと見せるだけでソフトドリンク50円引き!!
スタンダードブックストアメール会員にご登録いただいた皆さま、毎回最後まで読んでくれている皆さま、ありがとうございます!今日からケータイクーポンが変わります。1000円以上のお買い上げレシートはいりません。ただ、クーポンを見せればソフトドリンクが50円引きです。今まで以上にじゃんじゃん使ってください。ただし、他のサービスやチケットと一緒には使えませんのであしからず。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は5月25日(金)の予定です。
通販ご希望の方はこちら。
通販の一部の商品でクレジットカードが
ご利用頂けるようになりました。 ⇒ こちらから
イベントチケット通販はこちら