April 13, 2007
三ッ寺本屋通信 第2号 by std.
☆☆☆
三ッ寺本屋通信
第2号 by std.
☆☆☆
2007年3月30日配信
会員数が着実に増えていて嬉しいかぎりです。今後ともよろしくお願いします。そして、周りにもぜひぜひ紹介してください。
■今週の名言■
海がそこにあるということはなにか絶対的な浄化作用を街におよぼす。
『カスバの男 モロッコ旅日記』大竹伸朗著 集英社文庫より
(解説)
大竹伸朗は言わずと知れた芸術家だ。本来なら、彼のビジュアル作品についてあれこれ言うのが筋のような気もするけれど、この旅行エッセイにちりばめられた言葉も素晴らしい。この本は論理的だとか、読みやすくだとか、分かりやすくだとか、そんなことは一切排除して書かれている。彼が旅行中に感じ、想い、考えたことがリアルタイムに書かれてあるようにも思える。人は何かをしているときに、その何かに関係することだけを思い巡らせているのではない、ということを改めて教えてくれる一冊。上の言葉はアラビアンポップスに関するくだりで出てくる。もちろん、モロッコは海に面しているし、歌にも何らかの浄化作用があるだろうから、それほど唐突ではない。それでも、読む方としては唐突に大阪湾が脳裏に浮かび、そしてヘドロくさい海風もやたらと気持ちいいときがあるもんなあ、と思った。
■今週の新刊■
『ロング・グッドバイ』レイモンド・チャンドラー著 村上春樹訳 早川書房
先週のメルマガでもこの本じゃなかったか?と思った方、その通り。でも、違うのはこの本を読んでいる、ということ。前回、僕はまだこの本の表紙しか知らなかったけれど、今はほとんど読んでいる。ほとんど。つまり、ラストはまだこれから。予想したとおり、会話のほとんどは皮肉と嫌味と隠喩からできていて、それがかっこいいときもあるし、面倒くさいときもあるし、辟易するときもある。でも、それがきっとハードボイルドということであり、シニカルということであり、主人公マーロウの「やれやれ・・・」感を伝えるのにとてもふさわしいとも思う。そして何かの周りをぐるぐると回るような会話のやりとりは村上春樹の小説にも通じるところがあるような気もする。二週間あっても読みきれなかった言い訳をするつもりはないけれど、急がずにゆっくりと味わうのがこの本の正しい読み方のような気がする。とはいえ、次はさすがに新しい本を紹介するつもりだけれど・・・
■今週のニュース■
いきなり暖かくなってきた。そんなことは別にこのメルマガが告げなくても、外を歩けばすぐに分かることだけれど、とにかく暖かくなってきて春である。春と言えば文具、というわけではないけれど、文具を変えると気分が一新される。背筋がしゃんとするというか、無性に「よしっ」と言ってみたくなるというか。そこで春らしく、そして実に「買った気になる」文具、万年筆をご紹介。Pelikanから発売されているPelikano juniorは、もともと子供用の万年筆として作られた商品であるにもかかわらず、軸の太さからキャップのしまり具合まで大人でも十分に使える一品。威張らず、気障らず、それでいてカッコいい。何かを始める春にはコレ!!↓↓

これはGreenです。ほかにもカラーバリエーション Red Yellow Blue があります。それぞれ1260円です。
■お知らせ■
昨日、ホームページでもご連絡をさせていただきましたが、前回のメルマガでも告知した『しまおまほさんサイン会』が事情により急遽中止となってしまいました。楽しみにされていたお客様には心よりお詫びを申しあげます。しまおさんも当店でサイン会をすることを大変楽しみにしていたそうなのでただただ残念です。当店で『まほちゃんの家』をお買い上げいただき整理券をお持ちのお客さま、当日ご来店予定だったお客さまには、しまおさんのサイン本がお手元に届くように致します。詳しくはブログにもホームページ(PCのみ)にも載せています。お手数ですがご確認くださますようお願い申し上げます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は4月13日(金)の予定です。
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■今週の名言■
海がそこにあるということはなにか絶対的な浄化作用を街におよぼす。
『カスバの男 モロッコ旅日記』大竹伸朗著 集英社文庫より
(解説)
大竹伸朗は言わずと知れた芸術家だ。本来なら、彼のビジュアル作品についてあれこれ言うのが筋のような気もするけれど、この旅行エッセイにちりばめられた言葉も素晴らしい。この本は論理的だとか、読みやすくだとか、分かりやすくだとか、そんなことは一切排除して書かれている。彼が旅行中に感じ、想い、考えたことがリアルタイムに書かれてあるようにも思える。人は何かをしているときに、その何かに関係することだけを思い巡らせているのではない、ということを改めて教えてくれる一冊。上の言葉はアラビアンポップスに関するくだりで出てくる。もちろん、モロッコは海に面しているし、歌にも何らかの浄化作用があるだろうから、それほど唐突ではない。それでも、読む方としては唐突に大阪湾が脳裏に浮かび、そしてヘドロくさい海風もやたらと気持ちいいときがあるもんなあ、と思った。
■今週の新刊■
『ロング・グッドバイ』レイモンド・チャンドラー著 村上春樹訳 早川書房
先週のメルマガでもこの本じゃなかったか?と思った方、その通り。でも、違うのはこの本を読んでいる、ということ。前回、僕はまだこの本の表紙しか知らなかったけれど、今はほとんど読んでいる。ほとんど。つまり、ラストはまだこれから。予想したとおり、会話のほとんどは皮肉と嫌味と隠喩からできていて、それがかっこいいときもあるし、面倒くさいときもあるし、辟易するときもある。でも、それがきっとハードボイルドということであり、シニカルということであり、主人公マーロウの「やれやれ・・・」感を伝えるのにとてもふさわしいとも思う。そして何かの周りをぐるぐると回るような会話のやりとりは村上春樹の小説にも通じるところがあるような気もする。二週間あっても読みきれなかった言い訳をするつもりはないけれど、急がずにゆっくりと味わうのがこの本の正しい読み方のような気がする。とはいえ、次はさすがに新しい本を紹介するつもりだけれど・・・
■今週のニュース■
いきなり暖かくなってきた。そんなことは別にこのメルマガが告げなくても、外を歩けばすぐに分かることだけれど、とにかく暖かくなってきて春である。春と言えば文具、というわけではないけれど、文具を変えると気分が一新される。背筋がしゃんとするというか、無性に「よしっ」と言ってみたくなるというか。そこで春らしく、そして実に「買った気になる」文具、万年筆をご紹介。Pelikanから発売されているPelikano juniorは、もともと子供用の万年筆として作られた商品であるにもかかわらず、軸の太さからキャップのしまり具合まで大人でも十分に使える一品。威張らず、気障らず、それでいてカッコいい。何かを始める春にはコレ!!↓↓

これはGreenです。ほかにもカラーバリエーション Red Yellow Blue があります。それぞれ1260円です。
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昨日、ホームページでもご連絡をさせていただきましたが、前回のメルマガでも告知した『しまおまほさんサイン会』が事情により急遽中止となってしまいました。楽しみにされていたお客様には心よりお詫びを申しあげます。しまおさんも当店でサイン会をすることを大変楽しみにしていたそうなのでただただ残念です。当店で『まほちゃんの家』をお買い上げいただき整理券をお持ちのお客さま、当日ご来店予定だったお客さまには、しまおさんのサイン本がお手元に届くように致します。詳しくはブログにもホームページ(PCのみ)にも載せています。お手数ですがご確認くださますようお願い申し上げます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は4月13日(金)の予定です。
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