March 30, 2007
三ッ寺本屋通信 第1号 by std.
☆☆☆
三ッ寺本屋通信
第1号 by std.
☆☆☆
2007年3月16日配信
会員登録ありがとうございました!記念すべき(?)メルマガ第1号です。電車の行き帰りに、待ち合わせの暇つぶしに、ゆっくり読んでやってください。長いです。切れちゃったらすみません・・・明日からのクーポンもありますよ。
■今週の名言■
<前略>・・・できあがったコーヒーに大島さんはほんの少しだけ、なにかのしるしのように砂糖を入れる。クリームは入れない。それが一番おいしいコーヒーの飲みかたなのだと彼は主張する。
『海辺のカフカ』村上春樹著 新潮文庫より
(解説)
カフカ少年(15歳)は、世界で一番タフな15歳であるために四国の図書館に住み込み、働き始める。そのカフカ少年に、図書館の先輩である大島さんがコーヒーの入れ方を教える場面。これは、憶測に過ぎないけれど、世間や人生がどんなに厳しいものであったとしても、ほんの少し甘えることは許されている、と大島さんはカフカに伝えているのかもしれない。もしくは、世界中で愛飲されているコーヒーのような完璧に思える飲み物でさえ、何かが足りないのだと言っているのかもしれない。
■今週の新刊■
「ロンググッドバイ」レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 早川書房
村上春樹が大切にしている小説ベスト3が「キャッチャー・イン・ザ・ライ」、「グレイト・ギャッツビー」そして、この「ロング・グッドバイ」らしい。というわけで、村上訳書三部作が出揃ったことになる。なんだかこの「ロング〜」だけが毛色が違うような気がするけれど、それはチャンドラーがハードボイルドという文脈で語られているからであって、それ以外はむしろなるほど、という気もする。チャンドラーは村上春樹と同じように会話や台詞が気持ちいいからだ。
と、偉そうに言ってみたところで実は書いている本人がまだ読んでいないので読んでみようかと。
■今週のニュース■
クリームチーズオブサン、ライブ決定!!
関西POPSシーンの最前線で活躍するクリームチーズオブサン。その全ての詞と曲を作っているのがVo.の原田茶飯事さん。なんてヘンテコリンな名前だと思ったけれど(もちろん本名ではないらしい)、曲を聴いて勝手に納得してしまった。茶飯事さんは、日常を大切に歌うから茶飯事さんなのだ。毎日というものは取り立てて大きな出来事が起こるわけではないけれど、でも小さな出来事のひとつひとつにもスポットライトを当てて大切にする。だから茶飯事さん。その名前にはきっとそんな決意が込められているような気がする。そのクリームチーズオブサンのライブが当店カフェで3月25日(日)15:00〜。チケットは当店で好評発売中。毎日が退屈だと感じているのなら、このライブを体験したあとは、茶飯事な日常がとても大切に思えてくるかも?
■今週のニュース(2)■
しまおまほさんサイン会開催!!
過去の記憶を遡って書くのは、かなり難しいことだと思う。それは何も、思い出は美しく脚色されてしまうからではなく、どんなに言葉を並べても当時の感動を再現することができないから。言葉にすると、あんなに感動したことも「なんだ、これっぽっちのものか」と思ってしまう。もちろん、これは素人の意見ですが。しまおまほさんは「まほちゃんの家」で登場人物や台詞はもちろん、その仕草や小道具まで、とてもリアルに活き活きと綴っている。小さな頃からとても観察眼の優れた人だったんだなと思う。そのしまおまほさんが3月31日(土)15:00から当店で「まほちゃんの家」発売記念サイン会を開催!当店で「まほちゃんの家」をお買い上げの方に整理券を配布中。この機会にぜひ「まほちゃんの家」を買って、サインをもらっちゃいましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は3月30日(金)の予定です。
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<前略>・・・できあがったコーヒーに大島さんはほんの少しだけ、なにかのしるしのように砂糖を入れる。クリームは入れない。それが一番おいしいコーヒーの飲みかたなのだと彼は主張する。
『海辺のカフカ』村上春樹著 新潮文庫より
(解説)
カフカ少年(15歳)は、世界で一番タフな15歳であるために四国の図書館に住み込み、働き始める。そのカフカ少年に、図書館の先輩である大島さんがコーヒーの入れ方を教える場面。これは、憶測に過ぎないけれど、世間や人生がどんなに厳しいものであったとしても、ほんの少し甘えることは許されている、と大島さんはカフカに伝えているのかもしれない。もしくは、世界中で愛飲されているコーヒーのような完璧に思える飲み物でさえ、何かが足りないのだと言っているのかもしれない。
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「ロンググッドバイ」レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 早川書房
村上春樹が大切にしている小説ベスト3が「キャッチャー・イン・ザ・ライ」、「グレイト・ギャッツビー」そして、この「ロング・グッドバイ」らしい。というわけで、村上訳書三部作が出揃ったことになる。なんだかこの「ロング〜」だけが毛色が違うような気がするけれど、それはチャンドラーがハードボイルドという文脈で語られているからであって、それ以外はむしろなるほど、という気もする。チャンドラーは村上春樹と同じように会話や台詞が気持ちいいからだ。
と、偉そうに言ってみたところで実は書いている本人がまだ読んでいないので読んでみようかと。
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クリームチーズオブサン、ライブ決定!!
関西POPSシーンの最前線で活躍するクリームチーズオブサン。その全ての詞と曲を作っているのがVo.の原田茶飯事さん。なんてヘンテコリンな名前だと思ったけれど(もちろん本名ではないらしい)、曲を聴いて勝手に納得してしまった。茶飯事さんは、日常を大切に歌うから茶飯事さんなのだ。毎日というものは取り立てて大きな出来事が起こるわけではないけれど、でも小さな出来事のひとつひとつにもスポットライトを当てて大切にする。だから茶飯事さん。その名前にはきっとそんな決意が込められているような気がする。そのクリームチーズオブサンのライブが当店カフェで3月25日(日)15:00〜。チケットは当店で好評発売中。毎日が退屈だと感じているのなら、このライブを体験したあとは、茶飯事な日常がとても大切に思えてくるかも?
■今週のニュース(2)■
しまおまほさんサイン会開催!!
過去の記憶を遡って書くのは、かなり難しいことだと思う。それは何も、思い出は美しく脚色されてしまうからではなく、どんなに言葉を並べても当時の感動を再現することができないから。言葉にすると、あんなに感動したことも「なんだ、これっぽっちのものか」と思ってしまう。もちろん、これは素人の意見ですが。しまおまほさんは「まほちゃんの家」で登場人物や台詞はもちろん、その仕草や小道具まで、とてもリアルに活き活きと綴っている。小さな頃からとても観察眼の優れた人だったんだなと思う。そのしまおまほさんが3月31日(土)15:00から当店で「まほちゃんの家」発売記念サイン会を開催!当店で「まほちゃんの家」をお買い上げの方に整理券を配布中。この機会にぜひ「まほちゃんの家」を買って、サインをもらっちゃいましょう。
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