June 09, 2007

【BOOK】ライフは「暮らし」であり、「人生」であり・・・ 『持たない暮らし』

2000年、『捨てる技術』(辰巳渚著 宝島社)という本が
大変話題を呼びました。
スタンダードブックストアができるずいぶん前の話です。

当時、平成不況はまだまだ底堅いと言われていて、
新世紀に入ってもなにひとつ状況は変わらない…ような重いものが
日本にたちこめていたように思います。

当時、まだまだガキだった人間がこんなこと言うと鼻につきますが。

                               
そんな中、『捨てる』という言葉はさわやかでした。
なんだか、めんどくさいものが回りに多かったからかもしれません。

そして部屋を見渡してみると、モノモノモノ・・・

こいつらいっぺん全部捨てたったら、
俺も新たな気分で人生スタートできるかもしれん。

と、僕も思いました。


まあ、僕がどんなめんどくさいことに巻き込まれていたかは
ここでは触れませんが。


ともかく、『捨てる』という言葉は、新世紀になっても
世紀末の混沌が残っていた日本にとってとてもさわやかだったのだと
今になって思います。


それ以降、整理術、そうじ力、ファイリング能力、シンプルライフ・・・
そんな混沌から整然を目指す本や言葉が流行りました。


そして半年ほど前、とても面白いタイトルの本が出ました。

『持たない暮らし』

という本です。


正式タイトルは『お金も心もすっきりする 持たない暮らし』。
著者は暮らしに関するエッセイを書かれている金子由紀子さん。
出版社はアスペクトさんです。


『持たない』


魅力的な言葉だと思いました。


『捨てる』との大きな違いは、その行為がもつ時間の違いです。

『捨てる』は瞬間であり、『持たない』は継続です。

『捨てる』の行為の前には当然、『増える』や『買う』『もらう』といった
行為があります。

でも、『持たない』の前にはありません。


もう一回言いますが、魅力的な言葉だと思いました。


内容もタイトルに劣らず、ああ、なるほど、と思う箇所が
たくさんあります。

例えば、レジ袋。

最近、買いバッグを持ってレジ袋を断りましょう、という傾向があります。

とてもいいことだとは思います。

ただ、僕にはひとつ疑問がありました。

「レジ袋はゴミ袋として使えばいいし、レジ袋を断って、ゴミ袋を買っていたら、
やっぱり袋を消費しているじゃないか」と。

でも、この本を読んで納得しました。

タダでもらったレジ袋は大切にしない。
どうせまたもらえばいいのだからと、
次々ともらって次々と使ってしまう。

でも、自分でお金を出して買った袋は粗末には使わない。
だから、自然とゴミ袋の消費は減っていく。


おお、なるほど。



・・・というような、なるほどがたくさん書いてあります。


捨てても捨ててもモノが増える人、
すっきりしたい人、
形から入るタイプで物が増える人、
一度、手にとってみてください。

スタンダードブックストアにも置いています。


そうそう、この本はなにも修行僧のような生活を勧める本ではありません。

自分が本当に好きなものは買ってもいい、
けれど、本当に自分が好きなものは何か?

をしっかり考えましょう、という本です。


それは、

自分の人生、何を大切にして生きていくんだ?

ということを考えることなのかもしれません。



           STANDATD BOOKSTORE N





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