April 01, 2019

【BOOK】ありがとうございました!【本のうら表紙#最終回】

【本のうら表紙#最終回】

今まで本当にありがとうございました。

最後のフェア、開催中です。

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最後の日までお店でたのしんでいただけますように。

そしてまた、
次のあたらしいスタンダードブックストアでも。




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こんばんは。書籍担当のさとうです。


季節はすっかり春になり、
桜の花を目にすることが多くなりました。
みなさんはお元気にされていますか?
お元気でいてくれたら、わたしもとてもうれしいです。

今日は外に出る度にうつくしい天気雨に遭遇し、
そういえばいつもアメ村の方角に夕日が見えていたんだなあと
そう思えば思うほど、ここから離れることを実感させられました。

本当にうつくしい天気雨だった。

さて今回で【本のうら表紙】は最後の回となります。

いろいろとみなさまにお話したいこともお伝えしたいこともあるのですが、
何から、どこからお伝えしようかと考えている間に、
もう閉店まで数日となってしまいました。

閉店が発表されてから本当に多くの皆様にお越しいただき、
おかげさまで本棚もがらがらに。
雑貨もほぼ売れていきました。
レジでお声掛けいただくことも増え、
そうしている間にたくさんの事を考え、いろんなことを感じました。
改めてお越しくださったみなさまに。心からありがとうございます。

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もちろんまだまだ商品の在庫もございますので、
よろしければ7日までにみなさま遊びに来てくださるとうれしいです。
一人でも多くの方に、最後に、スタンダードブックストアでお会いしたいです。


さて、現在行なわれているフェアが
今のスタンダードブックストアでの最後のフェアとなります。
ツイッターで同じく書籍担当のもりかわがたくさんつぶやいてくれているので、
ぜひそちらもあわせてご覧ください。
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私からも少しご説明を。
とてもありきたりになってしまったのですが、
このお店でのロングセラーを集めました。
『STANDARD BOOKSTOREのSTANDARDな本たち』。
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伊丹十三『女たちよ!』、
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武田百合子『ことばの食卓』、
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ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』、
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様々なジャンル、判型(文庫・単行本などの種類の事)のものがあります。

どれも月1・2冊は確実に売れ続け、年間だと12冊。
数年になると50冊を超えます。

2.3ヶ月で30冊売れていく本はそこで止まってしまう。
力のある本は必ず残ります。

本が長く愛されること。

お客様がお店にきてくださり、
数ある本の中からたった1冊を選んでくださること。

今現在書籍担当は二人いて、
長く在籍していても4年ほどになります。
なのでお届けできている本達が12年分ではないことだけが
心残りになってしまうのですが、
今ある本たちでたのしんでいただけるとうれしいです。

12年の間に書籍担当もたくさんいました。
数十人になるのではないのでしょうか。
私が会ったことがない担当ももちろんいます。

それは本だけではなく、
当店には雑貨やカフェ部門があります。
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朝来てお店がオープンする為に準備をする。
荷物をあけて、レジを立ち上げ、音楽のスイッチを入れる。

改めていつも一緒にいてくれたスタッフみんなに感謝しています。
いつも頼っていてばかりだったから。
みんなのこの先が明るいものであるよう、
一スタッフとして心から願っています。
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結局最後に皆様にお伝えしたいことは今までお伝えしてきたことと変わりません。

でもひとつだけどうしてもお伝えしたいことがあります。

ただただ、本当に今までありがとうございました。

わたしは4年ほど前に、
同じ街の心斎橋アセンスからここに来ました。
歩いて5分程。
当時はほぼ勢いで、
いわゆる「このお店に通っていて、すきだから」という理由ではありませんでした。(ごめんなさい。)
むしろほとんど来たことがなかった。
なんとなく。近かったから。それだけでした。

多くの情報が飛び交うお店に最初は戸惑ったし、
自分の無知さも思い知りました。

本屋ってなんなんだろうと本当の意味で
考えたこともなかった私には
あまりにも大きすぎる場所だった。

けれどそんな毎日の中、それはいつしか当たり前になり、
気づいたときには多くの学びや知識がこの手の中にありました。

たくさんの方に出会い、
多くの時間を一緒に過ごさせていただきました。

どれもわたしの手の中にある確かな財産です。

本棚が、本のセレクトが、フェアが、イベントが、
毎日の業務が、といろんなことが思い出されるけれど、
結局そこにはいつも人がいました。

自分と、自分以外の誰か。

それはいつも一緒にいてくれたスタッフをはじめ、
一緒になって本を届けるお手伝いをしてくださった作家のみなさま、
本をどうやって売ろう、届けようと奔走してくださった出版社のみなさま、
そしてここに遊びにきてくださった全てのみなさま。

みなさんと過ごした時間は本当にたのしかったです。
たのしかったから、しっかりと次に進むことが出来ます。


私はここを離れてしまいますが、
次の新たなスタンダードブックストアがまたたくさんの人に愛されますように、
そしていつかまたみなさんとどこかでお会いできる日を楽しみにしています。

ありがとうございました。みなさまに。心から。

ここで過ごしたすべての時間に、感謝しています。

また。必ず。どこかで。笑顔で。

スタンダードブックストア心斎橋 書籍担当 佐藤裕美
2019.4.1




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