November 23, 2017

【EVENT】12/23 12:00 写真集『As the Call, So the Echo』発売記念 奥山由之トーク&サイン会

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2017年12月23日(土・祝)12:00〜
@スタンダードブックストア心斎橋
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『As the Call, So the Echo』
(赤々舎)発売記念


奥山由之トーク&サイン会


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写真家・奥山由之の個展「As the Call, So the Echo」が11月18日(土)から12月24日(日)の期間、ギャラリー916にて開催されます。
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写真家として6年目を迎える奥山由之。
ある時から止まってしまった「写真の持つ気配」をもう一度再生させるきっかけとなった、ある村の日常 ─命が宿り、球体を描くようにして人の輪が創り上げられていく様子─ を具象と抽象で表現した最新作約70点を、4章の構成によって展示。

“As the Call, So the Echo”
いつだったか、たまたま開いた本で、気になるその字面に目が留まった。
「呼びかけたから、こだまが返ってきたんだ」。 直訳するとそんな意味合いだろうか。小さく声に出してみれば、語調や響きがまた良くて、悩んでいたタイトルはこの言葉にしようと思った。
言葉であれ態度であれ、人から発せられたあらゆる要素は、壁に投げたボールのようにして、いつか必ず自分に返ってくる。良いことも悪いことも。 そう実感させられる出来事がこの数年は多くて、まるで球体を描くように形成されていく周囲の環境は、自ら発している"何か"によって形が決められているのではないか、と思える。人は、言葉のやり取りや肉体的な触れ合いの他に、"何か"による不思議な交信をしているのだろう。オーラやムード、空気、といった類の事柄ともまた少し違った"何か"。どうにも言い当てられず、ひとまず"何か"という広すぎる意味の単語に分類せざるを得ない感覚的な物事。
写真には、その"何か"がよく見つかる。
じっくりと目を凝らし、耳を澄ませて、しばらく眺める。
色ではない色を見つけて、音にならない音を聞く。
すると、まさにこだまのようにして聞こえる瞬間がある。
木の葉が揺れる音や、猫の鳴き声、ギターを弾く音や、子供のはしゃぐ声、そういった音波をもつものではなくて。そう、シャッターを押している時には絶対に聞こえない音。プリントを見返して初めて聞こえる音。うねり、そして揺らぐ、波動のようなその気配を頼りに、写真を並べていく。
数年前『BACON ICE CREAM』という写真集を作った後、急に音が聞こえなくなった。目にするもの全てがグレーに見えた。
耳までは届いているのに、脳に届いていないような音がした。視覚的には見えているはずなのに、精神的に色が分からなくなった。
あの初めての感覚は、僕に「色とも音ともとれる気配」の存在を教え、つまりは写真において、色と音が同意義であることを知った。
久しぶりにカメラを手にして、東京から離れた地で撮った写真には、優しさが溢れ、自分を見つめることの内向性から解き放たれているように思えた。目の前にいる人々から視線を逸らさずに、照れもなく正面から向き合っている感覚があった。
僕は嬉しかった。当たり前の日常から見出した"何か"が、極めて優しさに近いものであったこと、そして前向きな喜びと共に、これらの写真がもつ気配に気付けたことが。
四つの章から成るこの作品は、友人である哲朗さん一家が住む長野の村と、彼が作り上げたプールでの出来事、そして吉祥寺キチムでの小さな舞台を記録した写真で構成されている。僕が初めて哲朗さんに会ったとき、彼は大雨でぐちゃぐちゃになった沼のような道を裸足で歩いてきては、笑顔で挨拶をしてくれた。あの時に感じた彼の気配は、他の誰にもみたことのない澄んだ色をしていて、やはり周囲にはその音に引き寄せられるようにして集まる人々がいた。僕にはそんな環境が、とても柔らかな球体に見えた。ある時から止まってしまった写真の気配をもう一度再生してくれたのは、紛れもなく彼らの生活だと思う。
あの村のみんなは元気だろうか。
これから何を呼応させ、どんな球体を作り上げるのだろう。
-artist statementより-

■ 批評家・竹内万里子さんのcommentaryは➡コチラ
■ Gallery916 での個展(11/18-12/24)詳細は➡コチラ

本展覧会に合わせて発売される同名の写真集『As the Call, So the Echo』の発売を記念したトークショー。
写真家・奥山由之が長野の村で経験した、"解放"、"再生"、"柔らかな球体"とは。深く伺ってみたいと思います。

◆関連書籍◆
main1奥山由之写真集
『As the Call, So the Echo』

「僕は嬉しかった。 当たり前の日常から見出した"何か"が、極めて優しさに近いものであったこと、そして前向きな喜びと共に、これらの写真がもつ気配に気付けたことが。」                    (後書きより)

奥山由之の新作『As the Call, So the Echo』は、2年余りにわたり、ある村で暮らす友人の家族と、その周りの人々の日々の情景を撮りためたシリーズです。当初は作品として発表する予定ではなく、目のまえの瞬間瞬間に反応し、受け入れ、シャッターを押したものでした。それらは、奥山にとって、ある時から止まってしまった「写真の持つ気配」を、もう一度再生させるきっかけとなったのです。
具象と抽象を往き来し、4章から成る本書は、新たな生命がつくり上げる球体のような関係性や、人と人とが交わす"何か"による交信を、時間を重層させながら映し出しています。表現者としての奥山の新たな出発点になるとともに、写真の原点ともいえる瑞々しい力を湛え、ある希望にも似た気配を、私たちに手渡してくれるでしょう。
『As the call, So the echo』というタイトルは、スペインのことわざに由来します。「呼びかけたから、こだまが返ってきたんだ」。それは写真家と被写体、写真家と世界との間に交わされる、生命体としてのやりとりを想起させるものでもあります。本書もまた、「音にならない音」が聞こえる瞬間のように、読者に届くことを願っています。

赤々舎・刊
■ 奥山由之・著
■ 装丁:葛西薫
■ 価格:本体4,500円+税
■ 判型:254mm × 220mm
■ 製本:布張り上製本
■ 頁数:168ページ


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写真集『As the Call, So the Echo』発売記念 奥山由之トーク&サイン会

【出演】※敬称略・順不同
奥山由之

【日時】2017年12月23日(土・祝)
 開場11:15 開演12:00

※終了は14:00頃を予定
※トーク開場時間は諸事情により変更になる場合がございます。適時twitterにてご案内致します。
※開場後、チケット右下に記載の番号順にご入場頂きます。会場運営の都合上、番号を10ずつなど一定の単位で区切ってご入場頂く場合がございます。
※開場時間にいらっしゃらない場合は、後の番号の方に先にご入場頂き、飛ばした番号の方は到着次第順次ご入場となります。
※会場内は自由席となります。
※ご予約の混雑具合におうじて、チケットの引換期限を設ける場合がございます。

【会場】
スタンダードブックストア 心斎橋 BFカフェ
大阪市中央区西心斎橋2-2-12
クリスタグランドビル
TEL 06-6484-2239
■カフェ通常営業時間:11:00〜22:30

【料金】
1,500円(1ドリンク付)

※当日のご入場はチケット番号順(ご入金順)です。入場後は自由席です。
※チケット番号は予約順ではなく、ご入金順になります。
※チケット引換が遅くなりますと立ち見になる場合がございます。
※ご予約数によって当日券の発売を中止する場合がございます。

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<プロフィール>
■ 奥山由之|yoshiyuki OKUYAMA
1991年東京都生まれ。主な写真集に『BACON ICE CREAM』『Girl』『THE NEW STORY』『君の住む街』。第34回写真新世紀優秀賞受賞。第47回講談社出版文化賞受賞。近年ではCM、MV、映画など監督業も精力的に行っている。
主な個展は、「Girl」Raum1F(12 年)、「BACON ICE CREAM」パルコミュージアム(16 年)、「THE NEW STORY」POST(16 年)、「Your Choice Knows Your Right」REDOKURO(17 年)、「君の住む街」表参道ヒルズ スペースオー(17年)など。
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