May 23, 2015

【GALLERY2】5/27〜6/7 『久留米がすり』展示&フェア(久留米紀行)

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2015年5月27日(水)〜6月7日(日)
@スタンダードブックストア心斎橋地下カフェスペース

筑後川が豊かな自然を育む農村地域、
福岡県南部筑後地方に約200年前から続く織物、
久留米絣(かすり)の展示&フェアを開催いたします。

それに向けて織元の山村健さんの
藍染絣工房を尋ねてきました。

★オープニングトーク(5/27)は⇒こちら
★久留米移住計画トーク(5/31)は⇒こちら


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筑後川が豊かな自然を育む農村地域である
福岡県南部筑後地方。
絣(かすり)は農閑期の副業として
町中で織られました。

久留米がすりのはじまりは農家の娘、
井上伝(でん)のひらめきでした。

12歳とまだ幼く、好奇心旺盛な伝は
自分の着物にできた斑点模様に気づきます。
ほつれ糸を抜き、まだらに染まっているのを発見。
そこから糸自体を括り防染する方法を生み出します。
これが現在にも残る重要な行程「括り」という技法です。
こうしてできた糸で織ると雪が降ったような模様ができ、
久留米がすりの柄模様のはじまりです。


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今でも機屋が立ち並ぶ八女郡に山村さんの工房はあります。

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軒先に吊るされた染める前の糸。
茶色く見える部分が「括り糸」です。
でんぷんのりを染込ませた木綿糸で括り、固めます。

山村さんの工房では久留米がすりの原点と言える
藍染め絣が織られています。

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藍はタデ科の植物で葉を乾燥、
藍がめで発酵させ染色に用いられます。

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藍は藍でもインディゴ染めのジーンズは
色落ちの経年変化を楽しみますが
山村さんの藍染は色落ちしにくいよう
何度も浸けては叩いて繊維の中まで色が浸透するよう
20回以上も作業を繰り返されています。

何度も洗濯を重ねて30年以上も
使い続けられているものでも藍は鮮やかに、
そして染まっていない部分の白は
灰汁が抜けてより白くなり、
コントラストがとても美しくなるとのこと。

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染まった糸を今度は織り機で織ってゆきます。
緻密な設計図と織られた柄を実際に目で見て微調整をしながら。


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奥様にお茶を入れていただいてお宅にお邪魔しましたが、
ため息が出るほど素敵な藍染めがたくさん!

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いただいたお手製のお茶菓子が乗ったお盆にも
藍染めのコースターが使われていたり。

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いろんなパターンの生地もたくさん拡げて
見せていただきました。

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このたびトークショーでお越しいただく古賀 円さんも
さまざまな生地にお洋服作りの
インスピレーションを受けていらっしゃいました。

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玄関先には足踏み機織り機は未だ現役で、
90代のお母さまが織られているそう。

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軒先には綿のお花。

ご主人はテキスタイルデザイナー、
奥さまはディレクターといった役割で
とても素敵なご夫婦でした。

展示期間中は山村さんに
生地をお借りしてカフェで展示いたします。

ぜひ実際にご覧くださいませ。
お待ちしております。



★オープニングトーク(5/27)は⇒こちら

★久留米移住計画トーク(5/31)は⇒こちら


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