October 15, 2013

【BLOGNOYOHAKU】『建築』は難しくありません。シンプルに考えましょう!

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来る10/18(金) 19:30より 建築家の谷尻誠さんとトークショーをすることになりました。
谷尻さんの新刊『談談妄想(だんだんもうそう)』(ハースト婦人画報社)刊行記念です。
この本は雑誌モダンリビングの連載をまとめた谷尻さんと様々な業界で活躍する方たちとの対談集で、谷尻さんはこの本を通じて、皆さんに建築を好きになってもらいたいと願っています。『建築』だけに囚われない谷尻さんの柔軟で奔放なお話を楽しんで頂けます。
読んでみると建築はもとより、世の中のいろんなことがその業界の常識とやらに縛られてしまって窮屈になっていることがわかります。お仕事やプライベートで行き詰まった方にもプラスになるトークです。

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折角ですから普段なかなか聞けない谷尻さんへの質問をご用意してくださいね!
(写真は昨年スタンダードブックストアで開催した8時間耐久トークショーでプレゼンする谷尻さん)

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皆さんも家を建ててみたいとか、建てるまではいかなくても自分の部屋を改装してみたいとか、仕事場を何とか使いやすくしてみたいとか、中古マンションをどうにかしたいなんて考えたことがあると思います。そんな時私たちは専門家である建築家に相談してみたいのですが、何となく難しことを言われそうで躊躇してしまいます。結果として建築家は遠い存在となっています。よくよく考えてみれば『住む』ということは巣づくりのようなもので、本来人間に備わっている能力です。しかしいつの間にやら業者が用意したお決まりのメニューから自身に合っているかどうかわからないものをセレクトするようになり、その能力を失ってしまいました。谷尻さんはその能力を皆さんに引き戻そうと、現在誰もが何の疑いもなく行っている『住む』ことへの取り組みに疑問を投げ掛け、専門家が使う難解な言葉ではなく皆さんにわかりやすい言葉に翻訳して話しかけてくれます。

以下は谷尻さんの『談談妄想』から抜粋した谷尻さんの言葉です。常に本質に迫る彼の姿勢がよく出ています。建築に限ったことではなく今の閉塞感を取り除くには、これまでの道筋をなぞるのではなく原点に立ち戻り、何のために自分がその行動をしているのかを考え直す必要がありますね。
しかし対談相手のバラエティに富んだこと!
(スタンダードブックストアでは対談相手の方の著書も多数ご用意しております。)

『建築は完成した状態から何か欠けてしまうと、やっぱりマイナスとしてしかとらえられない。植物は葉っぱが落ちることも「自然」としてとらえられますよね。枯れているのだってすごく美しいし。建築も、もっと移ろいがあっていいんじゃないだろうかって。』
『建物が便利になってくると、ちょっとでも不都合があると、自分で工夫する前に、建物のせいにしてしまうんですよね。そうではなくて、自分の頭を使う…自然という器はそれを許容できるのがいいんです。それは使う人の意識の問題でもありますよね。』
対談相手:フラワーアーティスト・東信

『本が増えれば増えるほど、空間がそれに対応して変わっていく。人と本の関わりによって、建築がつくられるんです。変化を受け入れて日々移ろっていく。庭のようでもありますね。』
対談相手:ブックディレクター・幅允孝

『行為から空間が決まっていくというのは、すごくいいと思います。住宅にしても、たとえば家族四人がいると、子供部屋は二部屋欲しいとか、リビングは何畳欲しいとか、方程式にのっとった住宅の要望が出てきてしまう。でも、家を建てるには、そこで何をしたいかがいちばん大事なんです。いくら広いリビングがあっても、どういう行為やどういう状態を大事にしたいのかというイメージがないと、決して豊かな生活が確約されるわけではないので、そういう方程式は置いておいてくださいと、いつも話しています。』
対談相手:茶道家・木村宗慎

『落ちたばかりのリンゴは食べることのできないリンゴではなく、もっとも食べ時かもしれません。この誰もが拾わないものの価値を改めて見直して拾い上げる。その拾うという行為が今までにない新しさを持っていると思うんです。』
対談相手:脳科学者・茂木健一郎

『建築もルールが決まっていて、急に屋根を取って新しい建築だと言っても、誰も認めてくれない。でもルールの中で、新しいプレーや、誰もが感動するようなプレーをしたいと思う。ルールの中にも可能性はまだまだ潜んでいるはずですから、僕も建築の中で、ファインプレーをしたい。』
対談相手:バスケットボールプレーヤー・田臥勇太

『デザインも、制約があるからこそおもしろい、というところがあるんです。歌をつくるとき、そういう制約ってありますか?』
対談相手:歌手・一青窈

『建築でも、建築はこういうものという枠があって、その枠を捨てられない。でもそれを疑わないと新しい物は生まれないというせめぎ合いがあるんです。』
対談相手:パティシエ・柿沢安耶

『本当はいろいろな住まい方があるのに、最近の人は家を「使う」感覚がなくて。ほんとは自分がどう使うかが問われているはずなんですよね。』
対談相手:芸人・劇団ひとり

『大事なのは、どうやってその建物を楽しめるかということを、クライアントの方が僕との時間の中で見つけてくれること。ハードだけではなくて、住む人がもっている精神的な部分も噛み合っていないと、建築は意味がないものなのです。その人たちと出会ったことによって生まれるものを作りたいと思っています。』
対談相手:演出振付家・舞踏家

『子供の頃は、意味がなさそうなものでも小枝や石ころを拾って、何かができそうな予感だけはあった。それで何かができると感動があって、その予感を察知する能力が大人になると落ちてしまって、価値の定まっているものだけを価値あるものとしてしまう。でも建築を考えるうえでは、もっとこういう豊かさがあるかもしれないという”予感”を見つけていきたいと思っています。』
対談相手:クリエイティブディレクター・箭内道彦

『ばらばらにして組み替えることで、今まで結びつかなかったものをつなぎ合わせる考え方は建築でも同じです。DJはまさに、新しい組み合わせによってその「場」をつくるわけですよね。』
対談相手:DJ/沖野修也

『問題解決だけなら、何部屋欲しい、リビングは何畳、といった要望を整理すれば家はできてしまうんです。でも、たとえば廊下があると部屋が狭くなってしまうという状況のときに、廊下がだんだん広くなっていくと、部屋になる瞬間があるんじゃないか、と考えてみる。すると、全部が部屋といえる住宅がつくれるかもしれないですよね。』
対談相手:作家・川上未映子

『僕もふと、どうして人のために建物をつくるんだろうと思うことがあります。植物がクライアントの家だってあるかもしれない。光や風が建て主なら、どんな家なんだろうと考えてみたり。人ありきではない建物や都市も考えられると思います。』
対談相手:写真家・本城直季

『建築の世界どっぷりの人は、建築の言語で話し出すんです。すると建築を好きな人たちだけで閉じてしまって、一般の人から見るとわかりにくい、何か特殊なもののようになってしまう。その距離感が僕は嫌で、もっと多くの人に建築を伝えたいと思っています。』
対談相手:落語家・柳家花緑

『陶芸家ら建築に興味をもつ人がいたり、建築から陶芸に興味をもつ人がいたり。たとえば陶板で大きな壁面をつくることで、陶芸でありながらも建築空間であるという状態が見えてくると、建築もおもしろくなるし、陶芸もおもしろくなって価値観が広がります。そういう世界をつくれることが大切だと思うんです。』
対談相手:陶芸家・青木良太

『建築でも敷地が狭いとか傾斜地だとか、普通はあまり評価されないものに、いかに新しい評価軸を与えていくのかということを日頃から考えています。』
対談相手:クリエイティブディレクター・長谷川踏太

『いろいろな分野の人とお話させてもらうことで、考え方で通じる部分も見つけられるし、一見無関係なことも建築のことに翻訳できたりする。建築を身近に感じられるきっかけをつくれれば、と思っているんです。』
対談相手:俳優、監督・伊勢谷友介

『家をつくるときも、便利な家にしてほしいとよく言われるんですけれど、便利さというのは人によっても違いますし、やっぱりそれよりも住みたいとか使いこなしたいと思えるようにするにはどうつくったらいいだろうと考えています。』
対談相手:キュレーター・林綾野


『法律やルールも敷地条件みたいなもので、それを覆すのではなく、そこで何ができるかを考えればいいことだと思うんです。ですからあまり制約だとは感じていませんね。』
対談相手:アーティスト・高橋理子(高橋さんの高は本当は所謂梯子高です)

『そういう意味では、お施主さんの無理難題というのは、自分に化学反応を引き起こす要素なのではないかと期待して楽しんでいます。たとえばお金ではない豊かさをもっている人もいて、予算以上のものを求めているときに、一般解では答えられない。でもそれが実は名作になるチャンスだったりもするわけです。そこをクリエイティブに超えていきたいと考えていますね。』
対談相手:放送作家、脚本家・小山薫堂

『たとえば建築家はオフィスを頼まれると、すでにあるオフィス像からオフィスらしいオフィスをつくってしまいがちです。けれどオフィスとは何かという本質を考えることが大事。カフェでも人々がパソコンを開いて仕事をしていればオフィスと呼べる空間になりますよね。』
対談相手:起業家、クリエイター・家入一真


10/18(金) 19:30 『談談妄想(だんだんもうそう)』刊行記念トークショー 谷尻誠×中川和彦
@スタンダードブックストア心斎橋


大役ですが私も喜んでいただけるよう頑張りますので、ぜひお誘い合わせの上お越し下さい!
スタンダードブックストア代表 中川和彦


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