September 08, 2013

【BLOGNOYOHAKU】本屋。。。

stdBF

先日新聞社の方と本屋、出版業界について話した。
『本屋を残したい。特に街の本屋を残したい。』
『そのために協力は惜しまない。』
とおっしゃっていた。

私も街に本屋は必要だと思う。


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でも現状は厳しい。私のイメージでは本屋というより、本を扱う店という感じになる。
現在業界で行われている施策では本屋の経営状態を変えることは出来ないのではないか、というのが私の実感。
何となく『お前が言うな!』という声が聞こえてきそうであるが…。

現にtwitterでは村上春樹の異国でのスピーチになぞらえて、スタンダードブックストアは『壁』で、頑張っている正当な本屋は『卵』であると呟いて頂いた。要はスタンダードブックストアは、本は扱っているが所謂本屋から見ると『敵』のようである。
ゆで卵くらいにはしてくれないかな?(笑)

しかし大した売上ではないうちの店を敵視して頂いても結構なのだが、問題なのは世の中には万里の長城のようなTHE GREAT WALLが他に沢山存在することである。
どの業界も境目が無くなり、従来は自分たちの業界だけのことを考えていればよかったのが、そうはいかなくなっている。むしろその越境したところにビジネスチャンスがあるかもしれない。これは今に始まったことではないが、何も手を打ってこなかったのが現実ではないだろうか?

私は何を言われても結構だが、この業界の先達が切り開いてきた鉱脈を何の苦労もなく利用するだけでは果実は得られないし、もうその金鉱は掘り尽くした感がある。とすれば新しい金鉱を掘らなければならない。今の延長線上には新しい金鉱はない。金鉱への方向性を示し、経験を積んでこれからバリバリ働かんとする30歳前後のスタッフに夢と希望を持って頂くのが経営者の責任だと改めて感じている。30歳前後で本屋の現場を支えているスタッフの先が見えないようではこの業界に未来はない。

今年広島市現代美術館で『路上と観察をめぐる表現史—考現学以後』を観た。今和次郎たちのグループが研究を発表した場所が、紀伊國屋書店新宿本店だったと記してあった。昭和の初めから書店は本の販売以外のことも手掛けていたのである。素直に驚いた。そのことが頭を離れない。『文化』ってこういうことじゃないのかな?ただ本を並べただけでは『文化』ではないような気がする。

また谷川俊太郎さんと短時間だが本屋についてお話した時の言葉が印象的である。
『本屋は最近本の専門店になっちゃってるんだよね。』
これも今年2月のこと。
この言葉をどう受け止めるのであろうか?

もう一度自分の手掛ける店が何のためにあるのかを考え直す今日この頃である。



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