December 29, 2012

【BOOK】ポール・オースター絶賛の名著

遂に翻訳。素晴らしい。

'75年に発表され絶賛を受けたジョー・ブレイナードの手記ともエッセイとも詩ともつかぬ、全て「ぼくは覚えている」で始まる文章。

幼少を振り返る50年代アメリカの空虚でインダストリアルな印象や、自らのセクシャリティ、ゲイであること、アシッドなジョーク、芸術への苦悶や、陶酔、白昼夢、散文、NY、アメリカ、様々な記憶。超個人的に、ですが2012年ベストに滑り込んだ感のある一冊です。ほんとに名著じゃないでしょうか。

―ぼくは覚えている。バブルガムを。大きな風船にしたり、髪の毛からはがそうとしたことを。
(本文より)

なんとなく振り返ると今年はゲイセクシャルの著書を割りと多く紹介した気もします(デレク・ジャーマンとか)。
ぼくはそうじゃないんですが、彼らの作る作品に惹かれることは多いです。
芸術家に関して言えば、自分(ヘテロ)には無い感覚があるからでしょうか。

とはいえ表紙も最高。是非。

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121220s

ジョー・ブレイナード Joe Brainard
1942年生まれ。アメリカ、オクラホマ州タルサで少年期を送る。1960年代初頭より美術家として本格的な創作活動をニューヨークにて開始する。コラージュ、油絵、水彩画、アッサンブラージュ、イラストなど多岐にわたるジャンルの作品を残した。ニューヨーク派詩人たちとの交流も深かった。本書は1975年に発表され、高い評価を受けたが、ポール・オースターの推薦でペンギン版が95年に発行され、再び大きな注目を集めた。94年、エイズで他界。主要作品としては他に、ポール・オースターが長い序文を寄せた作品集The Collected Writings of Joe Brainard(2012)がある。ロン・パジェットによるブレイナードの伝記Joe: A Memoir of Joe Brainard(2004)も出版されている。
白水社HPより
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BF 海外文学の棚


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