July 28, 2010

【BOOK】ミュージコフィリア?

落雷による臨死状態から回復するや、ピアノ演奏に目覚めた医師。ナポリ民謡を聴くと痙攣と意識喪失発作にみまわれる女性。世間には望まずして音楽に強制的に支配される人々がいる。

それらの人々を本書の著者であるオリヴァー・サックス氏は「音楽嗜好症 ミュージコフィリア」と呼ぶ。


オリヴァー・サックス (Oliver Sacks、1933年7月9日 - )は神経学者。2007年7月よりコロンビア大学医科大学院教授。自身の扱った患者について記した一般啓蒙書を多く記している。また、貧民救済修道女会の顧問神経学者でもある。ニューヨーク市内で開業している。

彼の代表作『レナードの朝』(同名の映画の原著、映画は実話である原著に基づく創作)は、デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムス主演で映画にもなった。ロビン・ウィリアムスが演じた医師のモデルがサックス氏。

主な著作に「火星の人類学者」「妻を帽子と間違えた男」「レナードの朝」「色のない島へ」などなど。知的好奇心を満足させ、かつ面白く読めるところに定評がある。

音楽の持つとらえどころのない魔力を解き明かし、かつ、人間の心の「奇妙な」振る舞いや「誤作動」に光を当てた一冊。

「音楽嗜好症 ミュージコフィリア」 オリヴァー・サックス 早川書房 ¥2625




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