September 14, 2009

【BOOK】一冊の本の背後にはたくさんの本がある。その1

090912_1351~01 池澤夏樹さん責任編集 河出書房新社 世界文学全集全24巻

 人がひとりでは生きて行けないように、文学は一冊では成立しない。一冊の本の背後にはたくさんの本がある。本を読むという行為は、それまでに読んだ本を思い出す行為だ。新鮮でいてなつかしい。そのために「文学全集」と呼ばれる教養のシステムがあった。それをもう一度作ろうと僕は考えた。

 3ヶ月で消えるベストセラーでなく、心の中に十年二十年残る読書体験。その一方で、それは明日につながる世界文学の見本市、作家を目指す若い人々の支援キットでなければならない。

 世界はこんなにも広いし、人間の思いはこんなに遠くまで飛翔する。by 池澤夏樹

 その世界文学全集が佳境を迎えつつある。これからしばらく収録された作品群を紹介していきたい。

 まずは最新刊「庭、灰  見えない都市」だ。これは21巻目にあたる。「庭、灰」の作者は旧ユーゴスラヴィアの作家キシュ。(1935-89)「見えない都市」はキューバ生まれのイタリア作家、イタロ・カルヴィーノ。(1923-85)

 「庭、灰」の解説にはこうある。「灰のように、庭に降り積もる静けさ。父は収容所に消えた」と。息子に多くの謎を残し、アウシュヴィッツで消息を絶った父。甘やかな幼年時代が戦争によってもぎとられ、逃避行を余儀なくされる一家の悲劇を、抒情とアイロニーに満ちた筆致で描く自伝的長編。


「見えない都市」は日本でも人気が高いカルヴィーノの代表作のひとつ。解説にはこうある。「崩壊しつつある帝国の諸都市をめぐるマルコ・ポーロの見聞録」と。
マルコ・ポーロが皇帝フビライ汗に報告する諸都市の情景。女性の名を有する55の都市を、記憶、欲望、精緻、眼差しというテーマで分類し、見えない秩序を探る驚異の物語。

 池澤氏はこういう。「床にふせた55枚のカードを一日一枚めくるように一日一話読むも面白い」

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これからこの「世界文学全集」収録作品を2作品づつ、順不動で紹介していこうと思っています。芳醇な海外文学の世界へようこそ。海外文学の楽しみはこのブログ冒頭の池澤氏の言葉に集約されている。  by S
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