December 07, 2008

三ッ寺本屋通信 第45号 by std.

☆☆☆
三ッ寺本屋通信
第45号 by std.
☆☆☆
2008年11月22日配信

■今週の名言■
「すなわち人々は、逃げ場のないメカニズムにがっちり捉えられているのではなくて、踏み車を踏んでいるのであり、いつまでもそれをやめないのは、踏み車で自分を高いレベルに引き上げることはできないという事実に気づいていないためにほかならない、ということである。」
『幸福論』バートランド・ラッセル 岩波文庫

速報など最新情報はTwitterで!

通販ご希望の方はこちら。


通販の一部の商品でクレジットカードが
ご利用頂けるようになりました。 ⇒ こちらから


イベントチケット通販はこちら

人が「生存競争」というとき、その言葉が意味しているのは、明日の朝食にありつけないのではないか、ということでなく、隣近所の人たちを追い越すことができないのではないか、ということだラッセルはいう。この名著はラッセルの代表作の一つであり、世界にあまたある、いわゆる「幸福論」のなかでも最高峰に位置するものである。
最初にあげた言葉は、現代の文明国の多くの人が、多かれ少なかれ感じたことのある感情を見事に言い当てている。我々は階段を登るのではなく、ハムスターのようにぐるぐると車を踏み回し、上へ上へと登っているような錯覚に落ちいっているのではないか?、と。
この本が書かれた78年前と現在とは状況はあまり変っていないように思われる。今なお、この本が売れ続けているのは、彼が鋭い洞察力を持って世界を見、また彼本人も若い頃、同じ苦しみを抱いたからにほかならない。
ラッセルはけして浮世離れして生きよ、世間を捨てよ、努力などするものではない、といっているのではない。「幸福な生活はおおむね静かな生活でなければならない。なぜなら静けさの中でのみ、真の喜びが生きづいていられるからである」
建設的に生き、かつ、このような心持で生きてゆくことはおそらくは可能なのだろうから。

■今週の新刊■
『机の上はいらないモノが95%』 リズ・ダベンポート著川村透訳 草思社
 師走の足音が近づいてきました。皆さんもやらなきゃならんことがたくさんあるとは思いますが、そのやらなきゃならんことをやる気になるにはまずこの机の上を、この部屋をスッキリ片づけないことには始まらない!と思っていますよね?しかし、やらなきゃならんことがあるので気持ちだけが忙しなく片づけが後回しになっているのでは?
 だれでもそうです。だからこそ日本には一年に一度大掃除という素晴らしいシステムが昔からあるのです。感謝。
 では会社や家で大掃除をする前にぜひこの本を一読しておきましょう。どうすれば机には書類が積み上がらないのか?どうすれば忘れないようにメモしたはずのメモをなくさずに済むのか?どうすれば探し物をするために大量の時間を使わなくてもよくなるのか?
いらないものに囲まれている僕とあなたにぴったりの本です。

■今週のニュース■
『ワインとフレンチのマリアージュ』開催!!12/8月19:30-
ブログでの告知を見ていただけましたか?なんと、6種のワインと本格フレンチのコースが付いて¥4000という嬉しい価格でのワイン&フレンチイベント!!
ワイン卸会社モトックスさんとミナミを代表するフレンチのル?クロさんと当店の共同企画です。ワインと料理の合わせ方やもっとおいしくなる飲み方を気軽に学べる機会にもなると思います。人数には限りがありますので、お早めに!!

※応募は締め切りました。たくさんのお申し込みありがとうございました。※


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は11月21日(金)の予定です。

standardbookstore at 01:00│Comments (0)clip!MAIL MAGAZINE 
★通販★
※BASE通販サイト※

※BASEはコンビニ決済・クレジットカードがご利用頂けます。

・海外雑誌

twitter
Access
〒大阪市天王寺区堀越町8-16 TENNOJI BASE
TEL.06-6796-8933
[acsess]
JR大阪環状線・御堂筋線・谷町線・近鉄線
天王寺駅 徒歩6分


詳しい地図はこちら>>>