June 19, 2008

三ッ寺本屋通信 第33号 by std.

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三ッ寺本屋通信
第33号 by std.
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2008年6月6日配信

■今週の名言■
半年、あるいは一年など会わずにいれば、分子のレベルでは我々はすっかり入れ替わっていて、お変わりありまくりなのである。
『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一著 講談社現代新書

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 めったに理系の本など読まない自分がこの本を手にとったのは、TVで著者出演の番組を見たのがきっかけ。人間を含め生命体はたまたまそこに密度が高まっている分子のゆるい「淀み」でしかなく、しかも分子は高速で入れかわっており、この流れ自体が「生きている」ということらしい。
 お変わりありまくるところまでは何とか理解できたが、お変わりありまくりの生命体がなぜお変わりなく見えるのか?それは分子の流れの中に一定の秩序があるからなのだが、この秩序のくだりから難しくなり、自分にはおわかりならないまくりであった。
 人間、半年から一年の間に知識の量もお変わりありまくりにならねば。
 最後にもうひとつ印象に残った言葉。「秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない。」

■今週の新刊■
『Tesoro』 オノ・ナツメ著 IKKIコミックス小学館
 台詞が消えて、消えて、まだ消えていて、そしてふっと出されるその一言。それがいい。オノ・ナツメ作品の何がいいって、それがいい!オノ・ナツメさんは2003年のデビューから切なく、あたたかく、繊細なタッチで感情の機微を描きつづけ、マンガファンのみならず小説ファンをもうならせてきた短編の名手。
 『さらい屋五葉』や『GENTE』も大人気連載中のオノ・ナツメさんですが、この初期短編集も台詞と余白のバランスがカッコよく、急いで読むにはもったいなさすぎる名作が揃ってます。1コマを文章にするのなら、きっと何行にもなってしまうオノ・ナツメワールドをこの機会にぜひ!
 また、月刊IKKIでは特設サイトも先月末にUP。途中まで(といってもかなりの量)立ち読みできますよ!

■今週のニュース■
カベルナリア吉田さんランチタイムトーク「沖縄怖いモノ見たサー紀行」開催!!6/22sun. 12:00-
 当店のブログのTOPICSにも半月ほど前から怪しい(?)オヤジのアイコンがあるのですが、みなさん気が付いてくれていましたか?「誰やねん?カベルナリアって」という人はぜひ当店地下にある彼の著作をぱらぱらめくってみてください。読んでいるそばから、「おぉ、この人の話ならめっちゃおもろそうやんけ」と思うはず!カベルナリア吉田さんは沖縄を中心に小さな島々を巡っている紀行ライター(お笑い系?)です。夏本番が近づいているこの頃、沖縄トークを楽しみませんか?サンドウィッチプレートに珈琲か紅茶がついて1200円です。ご予約は当店06-6484-2239まで。
詳しくはこちら↓↓
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回は6月20日(金)の予定です。


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